前回の記事で「二重の誤解」のうち一つを
説明したのでしたね。
ネットビジネスとネットワークビジネス(MLM)の違いと仕組み
今回はもうひとつの誤解、
「ネットワークビジネスとネズミ講の混同」
についてです。
特定商取引法で区別されている
ネットワークビジネスの方は合法で、
ネズミ講の方は違法ですので
大きな違いがあるはずですが、
実際のところは微妙です。
まずネットワークビジネスの方は、
法律上は「連鎖販売取引」と呼ばれています。
そして「連鎖販売取引」がどのようなものかは
「特定商取引法」で定められています。
連鎖販売取引の定義は以下のようになっています。
- 物品の販売(または役務の提供等)の事業であって
- 再販売、受託販売もしくは販売のあっせんをする者を
- 特定利益が得られると誘引し
- 特定負担を伴う取引をするもの
まああれですね・・・法律用語ってわかりにくい。^^;
とにかく前回説明したような方式で・・・
ネットビジネスとネットワークビジネス(MLM)の違いと仕組み
売上を増やそうというのが
ネットワークビジネス(MLM)です。
ねずみ講=取引きされる商品がない
で、ネズミ講と何が違うのかといいますと、
一番の違いはねずみ講の場合、
「取引される商品やサービスがない」
ということですね。
つまりお金だけのやりとりがあると。
「この会に入会して、あなたが他の会員を獲得すれば
あなたにも利益が分配されます」
「あなたが獲得した会員が新たに別の会員を獲得した場合も
あなたに利益が分配されます」
「ちなみに入会金は1万円です」
つまり、ここで行われているのは
「1万円を支払う」という行為だけで、
その代わり商品やサービスを提供する
ということは行われていないわけですよね。
こういうのを無限連鎖講=ネズミ講と呼びます。
なぜ「無限」と呼ばれるのかは不勉強のせいでわかりませんが
まあ「商品」という縛りがないから
無限に会員を増やせるということなのでしょう。
しかし一般人には区別しにくい
まあそれは置くとして、
とにかく、「商品やサービス」が販売されていない場合
これをネズミ講というと理解しておけばよさそうですが、
それでも難しい問題があります。
そのネットワークの中で流通している商品が
「商品」といえるのかどうか微妙なことがあるからです。
例えば昔、
キングスレーキャピタル国際分散投資とか
アンカーポートという、
「ネットワークビジネスと投資を融合させた画期的なもの」
と自称する組織がありましたけど、
これはその後、被害者の会ができ、返金させるべく
活動も繰り広げられましたが結局泣き寝入り、
という人がほとんどのようです。
こちらは被害者ブログの「魚拓」です。

アンカーポートやキングスレーキャピタルは
「投資商品を扱っている」つまり
「商品」を流通させているのだから
ネズミ講ではない、と言っていたのですが、
実質はお金を吸い上げていただけなんですね。
こういうものを見ますと、
ネットワークビジネスがいかに悪用されやすいかがわかります。
だからネットワークビジネスには
安易に近づかないほうがいいです。
アフリエイトはねずみ講?
アフィリエイトを「ネズミ講」と勘違いする人がいますが、
アフィリエイトは無限連鎖はしません。
アフィリエイターが紹介した広告からものが売れると、
広告主は決められた報酬を払う。
ただそれだけです。
ネットワークビジネスのように、
下に向かって何層も何層も作られるわけではありません。
広告主-アフィリエイター-お客さん
これで完結。
単なる広告業ですね。