企業別の生涯賃金ランキングというのが
東洋経済新報社から発表されています。

最新版「生涯給料」トップ1000社 | 賃金・生涯給料ランキング
あなたが勤める会社に新卒で入社し定年まで働いたときに取得できる給料の総額(生涯給料)はいくらになるのか?同業他社や周りの会社との差は?そして、リーマンショックや円高、東日本大震災などにより事業環境が…
2006年のものと2013年のものとがありますが、
変化として見て取れるのが、2006年では
投資関係の会社が上位にたくさん出ているのに
2013年では伝統的な大企業が
上位に復帰しているということです。
でもまあとりあえず、
両年のランキングをみてみましょう。
単位は万円です。
2006年企業別生涯賃金ランキング
- キーエンス:61530
- 朝日放送:57570
- フジテレビ:57240
- スパークス・アセット・マネジメント投信:54400
- プリヴェ企業再生グループ:53870
- ダヴィンチ・アドバイザーズ:52980
- 日本テレビ:51910
- パシフィックマネジメント:47480
- テレビ朝日:47310
- 電通:45400
2013年企業別生涯賃金ランキング
- キーエンス:56160
- 日本テレビ:50510
- 朝日放送:49760
- 三菱商事:47550
- テレビ朝日:46440
- 三井物産:46210
- 住友商事:45750
- 伊藤忠商事:45160
- ドリームインキュベータ:44060
- 日本M&Aセンター:44050
キーエンスって?
1位のキーエンスは、
あまり聞いたことのない会社かもしれませんけど、
ずっとトップなんですね。
制御機器とか計測機器とか、
主に工場で使うような電気機器を
扱っている会社とのこと。
営業利益率が50%近く、
自己資本比率が90%以上もあり
財務状況も非常に優れているようです。
その代わり仕事がハードとも言われていますが、
でも離職率を見ると4%台ということで、
低いと言っていい会社ですね。
居心地は悪くないのでしょう。
伝統的大企業強し
1位は2006年と2013年で変わらないのですが、
トップ10の顔ぶれを見ると随分変わっていますよね。
2013年ではテレビ局とか財閥系の商社が
上位を固めています。
もういかにも大企業・高給取りといった顔ぶれですよね。
2006年は投資関連の企業が上位だったのですが、
それでも20位以内には財閥系の商社は入っています。
ということでこういう伝統的な企業は
既得権益をがっちり握っていて
浮き沈みが少ないということなんでしょうね。
昔からずっと、高位安定ということなのでしょう。
まあ終身雇用制は崩壊したと言われていますので
そういう安定的な企業以外は
生涯賃金という考え方自体も
あまり意味がないことと言えそうです。