もちろん、時給を考えることは大事なことです。少しでも仕事の効率を上げようとするのは正しい努力でしょう。
でも、ランサーズや@SOHOで仕事を探して、副業として発展させていきたい、と思っている人が、最初から「時給最優先」で考えていると失敗のもとなんです。
それには大きく分けて2つの理由があります。
理由その1:時給200円!?
まず、初期の時給を比較すると、圧倒的に「コンビニバイト」のほうが上になってしまうということ。
たとえば「WEBライターで稼ごう」と思ったとしましょう。
で、ランサーズで仕事を探してみたと。そうすると、初心者の場合は、高くても1文字0.4円くらいかな、ということがわかりました。
それで、1文字0.4円の、記事作成のお仕事を受注してやってみたところ・・・
いろいろ調べて、それからあれこれ悩みつつ記事を書く・・・ということで1000文字の記事を完成させるのに2時間かかってしまいました。
まあ、初心者ですからね。扱うネタに関する知識も少ないし、各スキル自体も低いということで、これくらい時間がかかってもおかしくありません。
そうなると、この記事作成の時給は?
0.4円×1000文字=400円を2時間かけて完成させたわけだから、時給200円ということになります。
そこで初心者WEBライターは、
「時給200円? やってられるか!」
となってしまうわけですね。現時点の能力で判断してしまうわけです。
「これなら時給800円のコンビニでバイトしたほうがましだ!」
と。
時給が6倍に増える
でもWEBライターというのは経験を積んでいけば、もちろん単価も上がりますし、書くスピードだって上がっていきます。
その相乗効果で、時給はどんどん上がっていくことになります。
たとえば、経験を積むことで1文字0.6円となりました。1000文字なら30分もあれば書けるようになりました。
となると、30分で600円ということになりますので、これだけでもう時給は1200円になりますよね。
でも初心者の頃から時給にこだわって、その時点での能力を元に時給を計算したりしていると、
「200円?やってられるか!」
ということになってしまうわけです。1年経験を積めば、時給が6倍になるかもしれないのに。しかもそれを自宅で稼げるのに。
一般的な「バイト」で時給が6倍になるなんて、ありませんよね。
はい。
以上が「最初から時給最優先で考えていると失敗する」理由その1。
理由その2:評価が下がる
ではその2は何かというと・・・
またWEBライターを例に出しましょう。
上記の例だと、良い記事を書こうとしたら2時間もかかって、時給200円になっちゃったわけですよね。
それでこの初心者ライターは考えました。
「もっと速く書かないと、こんな時給じゃやってられない!」
ということで、初心者で知識も少なく書くスキルも低いのに焦って記事を書いてしまうわけです。
そうなると、大して調べもせずに書くから、中身がスッカスカの記事になります。その上、未熟なスキルで焦って書いているから文章の質も下がってしまいます。
ということで、内容の薄い意味のよくわからない記事が出来上がってしまうというわけですね。
そして発注者がこの記事を受け取ってチェックしたら、
「あ、次回からもうけっこうです」
という結果になることでしょう。高確率で。
ということで初心者が時給を重視しすぎた結果、発注者からの評価が下がって仕事を得にくくなってしまう、という結果になります。
これが「最初から時給最優先で考えていると失敗する」理由その2。
稼げるようになるために注意を向けるべき一点
以上のことから、ランサーズや@SOHOで稼げるようになるためには、初心者の頃から時給の事で頭を一杯にするのではなく、
「まず信頼を勝ち取る」
そこに最大限注意を向けるべきだと言えるでしょう。