前回、アマゾンでの自費出版に触れましたので・・・
今回はアマゾンのKindleで電子書籍を出版する場合の手順を詳しく見ていきたいと思います。
まず、Kindle出版の手順を概観してみましょう。
①アマゾンアカウント開設
②KDPアカウント登録
③本の情報記入
④本のファイルをアップロード
⑤価格とロイヤリティの設定
これだけです。簡単でしょ。^^
ということで一つずつ詳しく見ていきましょう。
①アマゾンアカウント開設
まず最初に、アマゾンアカウントが必要ですね。アマゾンでお買い物したことがある人は既に持っているはずなので問題無いでしょう。
あと、アマゾンのアフィリエイトをしたことある人も、当然持ってますね。^^
②KDPアカウント登録
アマゾンのアカウントを開設したら、次に、KDPアカウントに登録します。
KDPとは「Kindle Direct Publishing」の略です。Kindleで出版する人用のアカウントということになります。
こちらのURLから登録できます。
ここで、KDPアカウント登録の後、アカウント情報も記入することになります。
出版者の住所氏名電話番号や代金を振り込むための銀行口座情報です。あとは納税に関する情報ですね。どこの国で税金を納めるとかいう話です。
以上でKDPアカウントは完成します。
ここまで出来たら、いよいよ本を出版することができます。
③本の情報記入
もう、「本の内容は完成している」という前提ですが、まだの場合は当然、情報記入の前に本を書いてください。(笑
で、その本の情報を記入していきます。著者名とかタイトルとか軽い内容紹介とかカテゴリーとか、そういう当たり前のことを書き込んでいきます。
著者名はもちろん、ペンネームでOKです。本名でもOKですが。
④本のファイルをアップロード
本のファイルをアップロードするわけですが、これはファイル形式が決められています。
いろいろあるようですがいろいろ見ていると混乱するので「ePub形式」というのがいいと思います。
まずテキストファイルで本の内容を書いて、それからePub形式に変換して、それをアマゾンにアップロードするという手順です。
「変換はどうやるの?」と思うかもしえませんが、これは無料で変換してくれるサイトをやツールを利用するといいでしょう。
たとえばこちら。
とりあえず「小見出し」の書き方だけ守っていれば良さそうですね。^^
あと、表紙画像も用意しないといけませんけど、それは自分で作るか、作ってもらうかすることになります。
自分で作る場合は、無料の素材を利用すると良さそうです。
これだけ準備できれば、あとはアマゾンにファイルをアップロードするだけです。
そうそう、アップロードする前に、本の内容がきちんと表示されるかどうか、チェックしておくべきですね。
このようなツールを使います。
⑤価格とロイヤリティの設定
あなたが負担する費用、アマゾンが受け取る手数料というのはここで決めることになります。
どうやって決めるのかというと「ロイヤリティ率=あなたの取り分」を設定することによってです。
ここではロイヤリティ率を35%または70%、2つのパターンから選ぶことになります。
本の価格を1000円に設定した場合、ロイヤリティ70%なら700円があなたの取り分、300円がアマゾンの取り分=手数料ということになります。
「それなら70%決まってるでしょ」
と思うかもしれませんが、70%にするには条件があります。^^;
それは「KDPセレクトに登録すること」です。
この登録自体は無料で簡単にできるのですが、かわりにいくつか制限が加わることになります。
まず、登録した書籍は、アマゾン以外では販売できなくなります。
それから、 Kindle Unlimited(KU)とKindle オーナーライブラリー(KOL)にも登録されます。
キンドルアンリミテッドの方は以前説明しましたね。^^
月額980円で読み放題になるというアマゾンのサービスですけど、あなたの本もその、読み放題の対象になるということです。
またオーナーライブラリーというのは、プライム会員で、キンドル専用端末またはFireタブレットを持っている人に限り、月1冊無料で読める書籍群のことですね。
つまり、あなたの本も月1冊無料の対象になるということです。
無料で読まれた場合、報酬はどうなるの?
でも、以上のようにしてあなたの本が読まれた場合でも、読まれたページ数の総計に応じて報酬を受け取ることができます。
じゃあその計算方法はどうなっているのかというと、KDPセレクトグローバル基金というものを元に計算されます。
KDPセレクトグローバル基金というのは簡単に言うと・・・まあ「著者全員の取り分の総額」ですね。
そしてその取り分の総額は、アマゾンのほうで一方的に決めてしまいます。
こちらのフォーラムで毎月発表されますが・・・
右側の「発表」というところですね。その中から「KDP Select Global Fund」というのを探すとよさそうです。
2016年8月のグローバル基金は、1200万ドルとなっていますね。だからこの1200万ドルを、著者全員で、読まれたページ数に比例して山分けする、ということになります。
たとえば。
2016年8月に、アマゾンアンリミテッドとオーナーライブラリですべての本あわせて1億ページ読まれたとしましょう。
そのうち、あなたの書いた本は1万ページ読まれたとしましょう。これだとあなたの本が読まれた割合は0.01%ですよね。
ということであなたの取り分は、グローバル基金1200万ドルのうちの0.01%、つまり1200ドルということになります。
以上、Kindleで電子書籍を出版して収入を得るまでの流れを説明しましたが、Kindleに登録すれば売れる、というものではありません。
大事なのは、「どうやって売るのか?」ですよね。
その方法についてはまた記事をあらためて説明したいと思います。