2017年1月から、SEO的にマイナス評価となるようですので、インタースティシャル広告の取り扱いには気をつけたほうがいいでしょう。
Googleさんの発表ですので間違いありません。
このページの内容
モバイルの検索結果のみだけど、対象は拡大
モバイルコンテンツが対象ということなので、影響するのはモバイルの検索結果のみです。パソコンの方は影響ないようですね。
また、これまでも「アプリインストールを求めるインタースティシャル」はマイナス評価を受けていましたが、来年からはそこに限定されなくなるということです。
つまり「インタースティシャル一般」が、モバイルの検索結果でマイナス評価の対象になるということ。
さて。
これを聞いて、
「インタースティシャル広告って何?」
って思った人も多いはずです。「聞いたことない!」という人がほとんどなんじゃないでしょうか。
インタースティシャルとは
「インタースティシャル」というのは「interstitial」と綴りますが、その意味は以下のようになっています。
間質性の、間質内の、侵入型の、組織内の、介在の、介在性の、中間部の、間質の
(http://ejje.weblio.jp/content/interstitial)
余計わかりにくくなったかもしれませんが。^^;
まあ要するに、「間に」「侵入してくる=割り込んでくる」広告と考えればいいでしょう。
どういうことかというと。
あるページから別のページに移動した時に、目的のページが表示される前に「間に割りこむように」表示される広告です。
インタースティシャルの例
Googleが「マイナス評価を与える」としたインタースティシャルには、以下の3種類があります。
①ページ内容のほとんどを隠してしまうようなポップアップ
②目的のページの前に割り込んでくる全く別のページ(スタンドアローンインタースティシャル)
③アバブザフォールド全面に表示されてスタンドアローンインタースティシャルのように見えるもの
この3つです。その例も、上記Googleのページで挙げられています。
ポップアップ・インタースティシャル
①は一番わかり易いと思いますが、あるページにアクセスしたところ、そのページを隠すようにドーンと、ポップアップが表示されることがありますよね。
例えば、ネットビジネス関係でよくあるのはメルマガ登録を促すポップアップですね。
あれ、率直に言って「邪魔」だと思うので私はやらないのですけど、「効果がある」と言ってやっている人も多いです。
これ、ページにアクセスした瞬間に表示されるものだけでなく、少し時間を置いて表示されるものもダメなようです。
マウスポインターをウィンドウの端に持って行くと表示されるポップアップもありますが、あれはパソコンだけの仕組みなので大丈夫なんでしょうね。
スタンドアローン・インタースティシャル
②はもっと邪魔で(笑)、目的のページの前に、全く別の広告ページが表示されます。ユーザーはそこでそのページを消さないと目的のページに行けません。
ここで間違って広告ページから広告主のサイトに移動してしまうと迷子になってしまいそうですね。^^;
ということでこういうタイプもマイナス評価になると。
わかり易い例としては「年齢確認」のページがありますよね。成人向けサイトなんかに多いですが。(笑
これもインタースティシャルの一例なんですけど、さすがに年齢確認ページはマイナス評価にはならないようです。
あれ無くしちゃったら大変ですからね。^^;
アバブザフォールド・インタースティシャル
③はちょっとわかりにくいかもしれません。
「アバブザフォールドって何?」ということになりそうです。
アバブザフォールドというのは、ページにアクセスした時に、スクロールしなくても見えている部分ですね。ページの中で、最も大事だと言われている部分。
このアバブザフォールド全面を、目的のページとは「別のページ」のように作りこんで、②のインタースティシャルのように見せる・・・というのもマイナスに評価されます。
この場合、下にスクロールすれば目的のコンテンツがあるのですが、それでも実質的に②と同じなのでダメ、ということなんですね。
以上、Googleさんが「SEO的にマイナス評価をする」と発表したインタースティシャルの例ですが、気をつけなければならない点としては「広告だけが対象ではない」ということ。
注意点
インタースティシャルであれば、広告でなくともマイナス評価を受けるということです。
そりゃそうですよね。サイト訪問者からすると、広告であろうがなかろうが、目的の内容と関係のないものが割り込んできたら「邪魔」と感じますからね。
ただ例外もあって、まず上にも書きましたが、年齢確認など法的な義務があって表示しているものはマイナス評価は受けません。まあこれは当然ですね。^^
それから、ポップアップであっても「妥当なスペース」かつ「簡単に消せる」ならOKとのことです。
「妥当なスペース」がどれくらいか迷うところですが、常識的に考えて「ページ閲覧の邪魔にならない」程度ということでしょうね。
結局、基本は変わらず
ということで、インタースティシャルについて見てきましたけど、結局のところ、「SEOの基本」を守っていれば、インタースティシャルなんて言葉を知らなくとも、何も恐れることはないということです。
その基本とは、
「訪問者の役に立つサイトを作る」
「訪問者が利用しやすいサイトを作る」
「訪問者にとってわかり易いサイトを作る」
これだけのことなんですよね。
これだけ心がけていれば、そもそも「邪魔」なインタースティシャルなんて、使おうとは思いませんから。