あなたもきっと誤解していると思います。
はい、フリーターについてですね。
前回このように・・・
「フリーターで稼ぐ」ということについて書いたわけですけど、でもけっこう「フリーター」って言われて、違うものを思い浮かべた人も多いんじゃないかと。
よくある混同
まずですね、「ニート」とごっちゃになっている人はいるはずです。でもニートとフリーターは全然違います。
ニートは働いていません。
フリーターは悪条件で必死に働いています。
ほぼ「真逆」だと言っていい立場ですが、なぜか混同されてしまいます。ここは区別しないといけない。
さて。
坂本龍馬がフリーター!?
「フリーター」って意外かもしれませんが・・・今でこそあんまり良いイメージでは使われませんよね。
でも、そもそもは良いニュアンスの言葉として生み出されたそうです。
ウィキペディアによると、「フリーアルバイター」という言葉を作ったと言われる人の言葉として、
「激動の幕末に脱藩し夢のために生き続けた坂本龍馬のように就職というレールから外れても自分の夢を実現するために頑張り続けるための仮の職業」
とあります。
坂本龍馬とはまた、ずいぶんイメージの良い人を持ってきましたね。でも最初はそれくらいのイメージを持って使われ始めたと。
バブルが産んだ?
私が初めて「フリーター」という言葉を聞いたのもバブルの頃だったと思いますけど、そういう時代環境もあって良いイメージで捉える人も多かったのでしょう。
バブルの時期ですからね、どこも人手不足です。だからフリーターも今よりずっと強い立場だったのですね。仕事ならいくらでも見つかるという時期。
それであのころのCMでは「フロムA」なんてやたらと記憶に残っています。フロム・エーって、今はバイト探しのサイトになっていますけど、昔は情報誌だったんです。
「職業選択の自由、アハハン」
とか、
「かーかきんきん」
とか、おぼえてる人もいるかもしれませんが。(笑
で、このフロムエーがフリーアルバイターを略して「フリーター」と呼び始めたんですね。
アルバイト情報誌が使い始めたわけですから「フリーター」に悪い意味が込められているはずもありません。
でまあ。
「仕事なんていくらでもあるからフリーターで自由に暮らしていける」
なんて思ってた人も多いわけですが、皆さん御存知の通り時代は変わります。^^;
穿った見方
最初は積極的な意味で「選ばれていた」フリーターという立場も、今では定職がないから仕方なくやっている、というものになりました。
最初は良いイメージで使われ始めた「フリーター」という言葉ですが、結局のところそれは、「環境に恵まれていただけ」ということがわかったわけです。
今落ち着いて考え直してみれば、当時は人手不足だったので、どこも労働力が欲しかったわけですね。
でも、「正社員」という形で、急に増やすことはできないし、それで急に増やしてしまうと、「要らなくなった」ときになかなか切り捨てることができない。
ということでアルバイトをする人が増えてくれれば、人手不足の企業としては助かったわけです。
そこで企業とマスコミが、良いイメージとともに「フリーター」という言葉を広めることでアルバイトする人を増やし、「都合の良い労働力」を確保したのではないか・・・
なんて、考えすぎかもしれませんが。^^;
結局その後は都合の良い「使い捨て」の労働力となっていきます。
坂本龍馬のイメージとは、まったく違うものに成り果ててしまいました。
ただ。
フリーランスに進化せよ
やはりフリーターという立場になってしまった責任の大半は自分自身にあるわけです。
なので、環境のせいにしているばかりでなく、ここから抜け出すべく自分から行動に出ることも必要です。
フリーターという立場では・・・いつまでたっても雇い主にとって「都合の良い労働力」でしかありません。
「フリーアルバイター」という言葉を作った人もこう言っていたわけですよね。
「激動の幕末に脱藩し夢のために生き続けた坂本龍馬のように就職というレールから外れても自分の夢を実現するために頑張り続けるための仮の職業」
「仮の職業」と。
つまり、いつまでもやっているようなものではない、ということです。
同じ「フリー」でも、「フリーター」から「フリーランス」に進化しなければなりません。
どう違うのか?
フリーターはあくまで、人に使われる立場です。事業主の都合によって雇われもするし、クビにもなります。
それに対してフリーランスは、自分自身が事業主です。「雇われて働く」のではなく、自分自身がビジネスを行っていく立場ですね。
人に命令されたことをやるのではなく、自分で決めたことをやっていく立場です。
フリーターとは決定的に違うわけです。
現在フリーターをやっている場合は、一刻も早く、フリーランスへの第一歩を歩み始めるべきだと思います。
いつまでもフリーターではつらいですので。