アフィリエイトに比べて、せどり・転売は簡単だと考える人も多いようです。
「初心者はまず転売で実績を作って、それからその実績を元に情報発信をして・・・」と勧める人もいます。
だから「転売は簡単だ」と思う人が多いのも無理はないでしょう。
「単純=容易」ではない
「安く買って高く売る」
転売の要諦はこれだけですので、どうしてもアフィリエイトより簡単に見えてしまいます。
もちろん、その考え方自体は単純です。だけど、単純だから容易かというと、そういうわけにもいきません。
なぜか?
資金の問題
まず、当然ながら、転売には資金が必要です。そして、大きく稼ぐには大きな資金が必要になります。
たとえば、「初心者でも転売で月30万円稼げますよ」という教材があったとします。これを見て「うわ、いいな」と思うかもしれません。
でも、多めに見積もって、利益率30%で計算しても、70万円の資金が必要、ということになります。初心者が、初月から70万円の資金を投入できるでしょうか?
大赤字になるかもしれないリスクを背負って、いきなり70万円の仕入れをするわけですが・・・
もしそれが簡単にできる人なら、そんなリスクを取れる人なら・・・おそらく転売以外のビジネスに着手するのではないでしょうか。
これが、せどりや転売は思っているほど簡単じゃないと考える理由の一つです。
大きく稼ぐには大きな資金が必要。
当たり前の話ですね。
でももう1つあります。
もっと困った問題
それは、日本では転売を良く思っていない人が多いということです。「転売ヤーなんか滅びればいいのに」なんて声も聞かれます。
つまり、嫌われています。
ブックオフなんか、せどらー排除をずっと続けていますよね。
また、先日記事にした、メルカリの規約を見てもそれは感じ取れますよね。
転売ビジネス排除の意志が、にじみ出しています。^^;
メルカリ利用者が、
「私が売ったものが転売されて、腹が立って仕方がないんですがどうしたらいいでしょうか?」
なんて質問をYahoo!知恵袋に書き込んだりする状況です。
「転売屋をさらせ、たたけ!」と2ちゃんねるで騒がれるような国です。
日本では、転売ビジネスはそれくらい嫌われているんです。
「悪いことはしていないのに…」
転売をする人にとって、これは理解に苦しむ所でしょう。
だって、人の何倍も努力して、時間を使ってリサーチして、赤字になるリスクまで引き受けて資金を投入しているわけです。
だからそれに見合う利益を得られてもいいはずです。
それなのに、何の努力もしていない、確実に手に入れるために予約すらしていない、何のリスクも背負ってない人に、
「お前らのせいで買えねーじゃねーか!」
なんて、文句を言われても、理不尽としか思えないわけです。
妖怪ウォッチ関連の商品が定価の3倍で転売されていたとかで、あるテレビ番組で問題にされたようですが、これだって高いと思ったら買わなければすむ話です。
何か緊急性の高い品物なら話は別ですよ? 命にかかわるとか。
でもそうじゃなくて、たかが玩具ですよね。高すぎると思ったら買わなければいいし、買わなければ値段は下がるし、そうやって待っていればメーカーから再出荷されるでしょう。
再出荷されれば、転売屋は大赤字になります。「いつ再出荷になるんだろう…」と生きた心地がしないでしょう。
買う側には何のリスクもなく、転売する人は大きなリスクを背負っています。
それでも嫌われ、批判されるのが転売です。
そういう国なんです。日本は。
覚悟が必要
だから、せどりや転売で稼いでいこうとするなら、そういうことがあると覚悟した上で、慎重に進めていかなければなりません。
せどりや転売には、そういう「難しさ」があるということです。
だから私は、副業としてはアフィリエイトが最も取り組みやすいのではないかと考えているわけです。