「誰でも稼げる方法ってありませんか?」
「言われた通りにやれば再現率100%の方法は…」
「絶対稼げる方法教えてください」
そんな質問をたまにいただくことがあります。
これに対しては、「2つの視点」から否定せねばなりません。
2つの視点とは、
- その方法に注目した場合
- 自分の能力に注目した場合
この2つです。
このページの内容
その方法に注目した場合
まずは一つ目。
「その方法に注目した場合」について考えていきます。
「誰でも稼げる方法」。この「誰でも」を常識的な範囲で考えれば、そういう方法はあるかもしれません。
でも、そういう方法があるならまず人には教えないですよね。親しい人にもなかなか教えないと思います。
それを大規模にやっていくとしても、その方法の全体がわからないように、多くのパーツに分割して、部分ごとに人を雇ってやらせる、という形にするでしょう。
なぜなら「誰でも稼げる方法」は、それが広まってしまうと「誰も稼げなくなる方法」となってしまうからです。
だって、誰でも簡単にできることなんだから、あっという間にみんな真似します。
そうすればもう、その方法に優位性はなくなります。そして稼げなくなります。
単純化して考えると、世界中の人が同じことをやって、同じように稼げる方法なんて、想像もつきませんよね。そんな方法があるとすれば、無から何かを生み出す方法となってしまいます。
いや、もし無から何かを生み出したとしてもみんなが稼ぐのは不可能でしょう。だって、みんなが同じものを生み出すわけだから。^^;
ということで「誰でも稼げる方法」は広まれば「誰も稼げない方法」になります。
「誰でも稼げる方法」はこうして売られる
そういう例は実際、いくつも目にしてきました。
私もいくつもそういうの、買ってしまっています。^^;
そういうのは「ウソ」か「賞味期限切れ間近」のどちらかでしたね。
「賞味期限切れ間近」というのはつまり、本当に稼げる方法だったとしても、「そろそろ稼げなくなってきたな」と感じたので、情報商材化して大量に売って、最後に一儲けしようということです。
そりゃ売れやすいでしょう。自分が稼いだ「実績」がある方法なんだから。でも賞味期限切れ間近。
以上のことから考えますと、「稼げる方法」というのは「誰でもできる」ものを探してはダメなんです。
もしそれが本物でも、あなたが練習している途中で限界まで広まって、「稼げない方法」へと変化してしまいます。そして自分が身に着けた頃にはもう、「ゴミ」となってしまっています。
「困難だからいい」ってどういうこと?
だから「誰でも稼げる方法」を探すのではなく、「稼げるけど困難な部分もある」、そういう方法を探すべきなんです。
たとえば、「稼げるけど困難な部分がある」、でもその「困難な部分」が多くの人にはそうであっても、自分にとってはそうでない場合。
「困難な部分」が自分の専門分野に該当するとか、または自分の好きなジャンルだとかいう場合がこれにあたりますね。
そこまで自分にぴったりでなくても、他の大多数の人は投げ出したけど、自分は根性で乗り越えた、そういう場合も優位性を持てます。
どちらにしても真似しにくいことですので、それで稼げるようになってしまえば、収入は安定しやすいということになります。
では次。
自分の能力に注目した場合
2つ目の視点、「自分の能力に注目した場合」について。
「誰でも稼げる方法」を探してしまうと、何が問題なのかというと・・・
「誰でも稼げる=何の能力・スキルがなくても稼げる」と考えているわけですよね。
これはつまり、他でもない自分を「何の能力もスキルもない」とみなしているということです。
さらに困ったことにその「何の能力もスキルもない」状態そのままで稼ぎたいと思っているということ。
つまり、「今の状態から一切成長しようとしていない」ということ。
これは深刻な問題で、この考え方をやめない限り、何かで成功することは「ほぼ不可能」と言っていいでしょう。
最悪の自己暗示
まず、自分を「何の能力もスキルもない」とみなしている、これはまずいです。
自分に対して、毎日毎日そんなネガティブな暗示をかけてるんですよ? それでは自分の能力を縛ってしまう結果となります。
せっかく伸びかけている能力も、自分で芽のうちに踏み潰してしまうことになります。自分で可能性を潰しているということです。
「努力も勉強もしません」
また「今の状態から一切成長しようとしていない」、これが問題なのも明らかですよね。
「稼ぎたいです」
「でも何も努力も勉強もしたくないです」
じゃあご勝手に。(笑
と言うしかありませんよね。
でも「誰にでも稼げる方法」を探すということは、そういうことなんです。
今のまま、何も成長しなくても稼げる方法はないかな?と思っているわけですから。
「今の能力・スキルのまま稼ごう」というのがそもそも間違いなんです。それができるのは既に稼いでいる人か、ごく一部の天才だけです。
そうでないなら、足りないものはこれから身につけていかなければならない、当たり前のことですね。
「代わりはいくらでもいる」人になりたいですか?
アフィリエイトなど「自分の力で稼ぐ」仕事以外にもこのことは当てはまります。
つまり雇われて働く場合にも当てはまるということです。
それは「誰でもできる簡単なお仕事」に運良くありつけるかもしれません。
でも「誰でもできる」のだからあなたの代わりはいくらでもいるわけです。雇い主の都合で簡単に切り捨てられるということです。
やはり今より少しでも成長し、「あなたの代わりはいない」そんな存在になる必要があります。
まとめ
以上、
- その方法に注目した場合
- 自分の能力に注目した場合
の2つの視点から「誰でも稼げる方法」を考えてきましたが、2つの視点に共通するキーワードは「優位性」ですよね。
「誰でも稼げる方法」は、その方法自体、優位性を持ちません。そしてそういう方法を探す人は、何の優位性も手に入れることができません。
だから「稼げない」という結果に終わります。