「悲観的な性格だと何事もうまくいかない」
とはよく耳にすることですね。
それで悲観的な性格を直したい人が多いということで、以前こんな記事も書いたのでした。
「悲観的な方がうまくいく」2つのパターン
ただ、ビジネスに限らず、どんな分野であれ成功した人の中には
「悲観的な方がうまくいくんだよ」
という人も結構いるんです。
これは一体どういうことなのか?ということですね。
「悲観的じゃダメだ」というのは俗説で、本当は悲観的な方が成功するの?と思ってしまいそうです。
これにはどうやら2つのケースがあるようです。
- 元々「楽観的」な人が言っている
- 切り替えができる人が言っている
この2つ。
元々「楽観的」な人
一つ目のパターンは、楽観的すぎれば成功は難しくなるという、当たり前のことです。
確率が低く、ダメージが大きく、リターンが少ないようなことに、
「自分なら大丈夫」
とばかりに突撃を繰り返していたのでは、いつかは破滅しますよね。^^;
だから意識して悲観的になって、自分にブレーキをかけなければならないということです。
このパターンで「悲観的な方がうまくいく」と言っているのは、既に成功した人が多いのではないでしょうか。
地が楽観的で、いろいろなことにチャレンジしてきて、その上意識して悲観的になることでバランスを取った結果、成功を勝ち取ったということ。
アメリカ発
あと、アメリカ人の書いた「成功本」に「悲観的になれ」と書かれていることが多いように思います。
その影響を受けて成功した日本人が、「ほらやっぱり、悲観的な方がうまくいく」と言っているということですね。
遺伝子的に見て、アメリカ人のほうが日本人よりずっと楽観的な人が多いわけですので、そう主張する人が多いのもうなずけます。
そして、日本人としては珍しく「もともと楽観的」な人が、その影響を受けて成功して、「悲観的な方がいい」と勧めるということ。
でも、大多数の日本人は「もともと悲観的」ですので、これに輪をかけて意識的に悲観的になると、何に対しても「一歩も踏み出せなくなる」可能性が高いです。
では次、二つ目のパターン。
切り替えができる人
もともと悲観的な人はこの、二つ目のパターンを活用すべきでしょう。
つまり、必要に応じて「悲観」と「楽観」を使い分けるということですね。
どんな局面でも楽観的になって、ろくに準備もせず突撃を繰り返していては、自爆となってしまう確率が高いです。
なので、せめて準備段階では悲観的になって、最悪の事態も想定して、いろいろと準備しておくわけです。
それで、決断や実行の際には「準備」を自信の裏付けとして、楽観的に事を進めていく、ということですね。
ただ。
ベースはやはり…
今思ったのですが、このパターンしてもやはり、「悲観的な方がいい」というのは「もともと楽観的」だからこそ言えることですね。
もともと楽観的だからこそ「悲観的になることも重要」と主張できるんです。
また、悲観的な人が楽観的になるより、楽観的な人が悲観的になる方が簡単ですからね。
もともと悲観的な人が「最悪の事態を想定してしっかり準備をしよう・・・」なんて考えていると、一生準備だけして過ごすことになります。
他人事ではなく、身に覚えがあるから言っているのですけど。^^;
結論
結論としては。
「悲観的な性格のほうがうまくいく」
と言えるのは、「もともと楽観的」な人に限られるので、日本人の多くには当てはまらないだろうということ。
むしろ、自分はもともと楽観的なのか悲観的なのか意識した上で、
「足りない方を取り入れる」
「必要に応じて切り替える」
この2つを実践していくべきだと考えられます。
当たり前の結論なのですが、自分を理解して、自分に合った方法をとらなければ、なかなかうまくいかない、ということですね。