ここでいう「SEOに強い人」というのは、伝統的(?)なブラックハットSEOが得意な人のことを指します。
そういう人と、最近アフィリエイトを始めた人が、キーワードに関して同じ考え方をしたらどうなるのか?ということですね。
それで、私の経験なのですが・・・
SEO古強者の考え方
昔々、私が初心者に近かった頃、SEOに強い人のメルマガもいろいろ読んだわけですけど、そういう人って、直球かつピンポイントでキーワードを考える人が多かったと思います。
「◯◯というようなキーワードで検索1位に出すと○○円くらい稼げますね」
とか、そういう感じですね。
で、SEOに強い人というのはそれがわかっていますので、たとえばAというキーワードで検索1位にサイトを出すと月100万円稼げるということだったら、利益が出る範囲内でお金も使って、粛々とSEOをかけていきます。
そうして、見事狙ったキーワードを検索1位にして、そこでアフィリエイトをして大金を稼ぐ、ということですね。
「◯◯って言うキーワードで1位に出すなんて、かっこいいよね」
とか、そういう語られ方がしました。
「弱者」の私が真似すると…どうなった?
それで私もそういうのに憧れて、そうなりたいと思って、SEOの勉強をたくさんしたわけです。実践もたくさんしたわけです。
それで結果はどうだったかというと・・・大して稼げませんでした。^^;
やっぱり、既にサイト資産をたくさん持っていて、SEOの知識もある、どういうキーワードにどれくらい手をかければどれくらいの順位になるか推測もできる、そういう人と、初心者だった私が同じ考え方をしても勝てるはずはなかったんです。
まず、キーワード選定の精度が劣りますよね。その上、サイト資産もなく、SEOの力も弱い。さらにどれくらいやればどれくらい順位が上がるのか見当もつかない・・・
そして、ここからがもっと大事なんですが、そういうSEOってブラックハットなんですよね。Googleのガイドラインに反している。
だから、いつサイトが「飛んで」しまうかわからないんです。まあ、いつかは飛びます。^^;
でも、SEOに強い人というのは、たとえサイトが飛んでしまったとしても、また別のサイトで復活させることができるんですね。それも素速く。
ところが、初心者に近い私の場合、非常に苦労して特定のキーワードを検索上位に出すわけです。
でも時間の問題でGoogleのアルゴリズムが変わってサイトが飛ぶわけですよね。そうしたらまた非常な苦労をして、SEOに取り組まねばなりません。
しかも今度もうまくいくとは限らない。
こういうことを繰り返していると・・・さすがに心が折れてしまいますよね。ほんと、私も何度絶望の淵に追い込まれたかわかりません。
だから私のような「SEO弱者」は・・・情弱に対抗してS弱とても呼んでおきましょうか(笑)・・・S弱は、S強と同じ考え方をしないほうがいいんじゃないかと、思うようになったんですね。
じゃあどういう考え方をすればいいのかと。
それでその後学んだ考え方が「ロングテールキーワード」と「ずらしキーワード」なんです。
ロングテールキーワード
ロングテールキーワードというのは、一つ一つは検索回数が少なくても、そういうキーワードをたくさん集めれば、検索回数は多くなるでしょ、という考え方ですね。
たとえば、1日の検索回数が1000あるキーワード一つでアクセスを呼ぶのも、1日の検索回数が1回しかないキーワード1000個でアクセスを呼ぶのも、アクセス回数自体は同じですよね、ということ。
しかも、そんな細かいキーワードはSEO強者がピンポイントで狙ったりしないから基本的にライバルは弱いですよね。
さらに、1000個のキーワードでアクセスを呼ぶわけだからリスク分散もできている。たった1つのキーワードだけが頼りだと、それが飛んだら終わりですからね。
ずらしキーワード
次に「ずらしキーワード」。
これは誰でも思いつくようなキーワードからちょっと「ずらし」てみましょう、という考え方です。
そうするとライバルがいないからブラックハットSEOに手を出す必要はなく、それでいて成約につなげることができる、というもの。
おそらくこういうことを言い出したのは浜本浩二さんが最初だと思うのですが、浜本さんはそういう考え方が得意で、アフィリエイターから「天才」とか「カリスマ」とか崇められました。私もいまだに崇めています。^^;
最近ではずらしキーワードと言えば「えいじ」さんが有名ですかね。この方は本名も正体もわかりませんが、メルマガを拝読していると「すごいなぁ」と思うことが多いです。
で、えーと・・・ずらしキーワードの考え方ですね。
ずらす方法にはいろいろありますけど、基本的には、「検索する人の目線でキーワードを考える」ということになります。
たとえば「引越し見積もり」のアフィリエイトをしたいとしましょう。
そこで「引越し見積もり」というキーワードを狙うというのは・・・上述した「S強」の考え方ですよね。
そこでこれをずらしてみようというわけです。引っ越しする人の立場になって。
そうすると例えば、「引っ越ししたあと、ガスの開栓ってどうするの? 立会必要なの? 時間どれくらいかかるの?」とか疑問が思い浮かびますよね。
だからそれをキーワードとして狙ってみるわけです。
「ガス 開栓 立会い 時間」
ということになるでしょうか。
こうすると、引っ越しを考えている人が検索しそうなキーワードで、かつ、「直球」キーワードに比べてライバルが弱いキーワードの候補をみつけられる、というわけです。
ということで・・・
アフィリエイト初心者の方の場合、ほとんどは私と同じSEO弱者だと思います。だから、SEO弱者なりの考え方を磨いていくことに、力を入れていってはいかがでしょうか。