よく言われるメリットとは別のメリットを、今回は書いてみたいと思います。
アフィリエイトのためにブログを作る時、「ジャンルは絞ったほうがいいよ」ということはよくいわれます。
「ジャンル」ではなく「テーマ」と言われることもありますが、似たような意味で使われますのでそこは置いておきましょう。
で、とにかく。
「ジャンルは絞ったほうがいい」
と。
その理由は?
このページの内容
よく言われるメリット
まず、よく言われるメリットの方から説明しましょう。
サイトを作るときに、ジャンルを絞れば絞るほど、そのサイトの「専門性」は高くなります。
そして、専門性が高い事自体、検索エンジンのアルゴリズムに評価される、と言われています。
それは、専門性が高い=内容の信頼性が高い=高品質である、と推測できるからです。
そして、内容が信頼されると、サイト訪問者の滞在時間は長くなりやすいです。
「このサイトに書かれていることは価値がある」
と思えば、じっくり読みたくなります。訪問したページだけじゃなくて他のページもいろいろ見たくなりますよね。
それからブックマークもしたくなります。
それでまたいつもの話ですが、訪問者の滞在時間が長いサイトは、検索エンジンから評価されやすいです。つまりSEO的に有利になると。
では次。
別のメリット
「よく言われるメリットとは別のメリット」について。
ブログを作る場合、ジャンルを絞ると実は、
「発想段階からメリットがある」
ということです。
どういうことかといいますと・・・
陳腐な発想を生む方法
すごく大きなジャンルでサイトを作り始めたとしましょう。
たとえば「美容サイトを作ろう」と思ったと。
で、「美容に関する記事を100記事書こう」と決めたとします。
そうすると・・・美容ってジャンルとしてはとんでもなく広いですから、100記事分くらいのネタはすぐに用意できるわけです。
でも、すぐに用意できるということは・・・誰でもすぐに思いつくようなネタ、ということでもあります。
ということは記事内容も月並みなものになってしまう可能性が高くなりますし、多くの人が思いつくことだから当然ながらライバルも多くなります。
これを、ジャンルを絞ればどうなるか?
誰も気づいていないことに気づく方法
美容からぐっと絞って・・・たとえば特定の化粧水にまで絞り込んでしまったらどうなるでしょうか?
まあそこまで絞るともう、ジャンルとはいえないのですけど・・・あ、こういう場合にテーマと呼べばいいのですね。^^
それはともかく。
これからブログで扱うことを特定の「◯◯化粧水」一本と決めて、それについて100記事書こうとしたらどうなるでしょう?
これ、100記事分のネタを用意するのって大変ですよね? テーマの範囲が狭いから。
だから「◯◯化粧水」に関連することを、いろいろと調べ上げることになります。色々なサイトや書籍など、詳しく調べていくことになります。
そうすると・・・他の人が気づいていないようなネタだとか、関連性に気づく可能性は大きくなりますよね。
「こんな関連キーワードがあったんだ」とか「こういう人も○○化粧水に興味持つんだ」とか。
これは詳しく詳しくリサーチした結果、自分だけが得たネタですので、それまでになかった記事ができあがりますしライバルもほとんどいないということになります。
以上、「よく言われるメリットとは別のメリット」でした。
さて。
絞り込むことのデメリット
ここまで読んだあなたは、ジャンル・テーマを絞り込むメリットだけでなくデメリットにも気づいたのではないでしょうか。
「そんなに絞り込んだら、ネタが見つかりにくくて、記事を書けなくなって、サイトが育たないんじゃないか」
そうなんです。
だから、「ジャンルを絞る」と言っても程度があるんです。
むしろ、サイト全体としては、そんなに絞り込む必要はないでしょう。
でも「これからしばらく扱っていくネタ」に関しては、「発想」に役立てるために絞り込んでみるというのもいいですね。
上の例で言えば、まずは「○○化粧水」まで絞り込んで、それについて徹底的にリサーチして100記事書く。
その次は「△△化粧水」についいて調べ上げて・・・これを別のサイトにするのではなく、「○○化粧水」と同じサイトに記事をアップしていく。
そうして同じことを続けていけば、専門性が高いだけでなく、「化粧水」をテーマとした「網羅性」も高いサイトが出来上がります。
記事ネタに困ることもありませんね。
「サイトの専門性」に関する誤解
専門性専門性と書いてきたので、誤解した方もいるかもしれません。
「じゃあ専門家に記事書いてもらうのが一番いいのね」
なんて、思った人もいるんじゃないでしょうか。
これ、無条件にそういうことにはなりません。
なぜかというと・・・
学者さんの書いた論文を読んでみるといいです。
素人にはさっぱり理解できないものばかりですよね。^^;
専門家が記事を書くと、論文とまでは行かないまでも、それに近い「素人にはわけの分からない文章」になってしまうことが多いんです。
これは、専門家の人は、「前提となっている話」とか「専門用語の意味」とかを「これくらい誰でもわかるだろう」とばかりに説明なしで書いてしまうからなんです。
「これくらい誰でもわかるだろう」と意識すらしていないこともあります。もう、「常識」というわけですね。
その専門家にとっては常識なので、何も意識せず一般人は知らない言葉とか理論とかを「周知」のこととして書いてしまうわけです。
その結果、専門家の間では価値があるのかもしれないけど、我々一般人にはチンプンカンプンの文章ができあがると。
だから、サイト用の記事を書くのは専門家の方がいい、とは一概には言えないんです。
むしろ、素人の方が有利な点もあります。
それは「素人目線」で記事を書いていけるからです。
素人が「どこがわからないのか」を把握して記事を書けるということです。
「どこがわからないのか」を把握し、それについて徹底的に調べ上げ、「わかりやすく」説明する。
これによって、専門家が書いた記事よりも価値の高い専門記事ができあがります。
世の中の大多数の「素人」にとって。
だからサイトを作る場合に、
「自分は専門家じゃないから・・・」
なんて臆することはないんです。
今の時代、情報なんていくらでも集めることができますから。
最後に。
「ジャンルを絞り込むといい」と言われているからといって、サイトを作る場合、必ずジャンルを絞らねばならないわけでもありません。
有名ブロガーで、色んなジャンルを扱って多くのアクセスを集めている人はたくさんいます。
また、関係のない多ジャンルを扱ったブログで稼いでいるアフィリエイターもいます。
ただ、多くのジャンルを扱うにしても、最初はいくつかのジャンルを選んで、それらについて上述のごとく「徹底調査」して、ある程度の記事ネタを最初に用意しておくと、サイトを育てていきやすいと思いますよ。
他の人が気づいていないことに気づくこともできますし。^^