「アフィリエイトではニッチを攻めればいい」
ということはよく耳にするけど、ちゃんと区別しておかないと「あれ? 話が違うぞ?」ということになりかねません。
混同すべからず
じゃあ何を区別しておくべきかということですけど、
- ニッチキーワード
- ニッチ市場
この2つですね。「ニッチを攻めろ」と聞くと、この2つをとかくごっちゃにしてしまいがちです。
「そもそもニッチとは?」という人もいるかもしれませんが、言葉の説明は最後にしておきます。
で。
アフィリエイトで「ニッチを攻めろ」と聞いた場合、
- ニッチキーワード
- ニッチ市場
この2つを区別しておかなければならない、ということですが。
「ニッチ=隙間」というくらいですから、どちらもメジャーではないことはなんとなく推測できます。
ニッチ×ニッチをやってしまうと…
それで、ニッチキーワードの方はキーワードがニッチなわけだから、「検索回数が少ない」キーワードということになります。
ニッチ市場の方は市場がニッチなわけだから、「その商品なりサービスなりを利用する人が少ない」ということになりますね。
それで、しつこいようですが、なぜこの2つをごっちゃにしてはいけないのかと。
それは、
ニッチ×ニッチ=とんでもなくニッチ
になってしまうからです。(笑
とんでもなくリッチならいいけど、とんでもなくニッチはちょっと・・・^^;
「アフィリエイトはニッチを攻めるべし」
そう聞いて、
「よーし、ニッチを攻めれば稼げるんだな」
とばかりに、ニッチな市場を選んだとしましょう。大多数の人は聞いたこともないようなジャンルを選んでサイトを作ることにしました。
でもその上さらに、「ニッチがいいんだ」とばかりにキーワードまでニッチなものばかり選んだとしたら・・・
そもそも、ニッチな市場なんだから、その市場全体でも検索回数は多くないはずです。
それをさらにキーワードまでニッチにしてしまったら、「ほとんど検索されない」ということになってしまいます。
そうなると、
「あれ? ニッチがいいって聞いたからニッチを攻めたのに、全然稼げないなぁ・・・」
ということになりかねません。
ほとんどの人が聞いたことないようなジャンルで、さらにその中でもほとんどの人が知らないようなキーワード。
これを攻めても・・・アクセスはあまり期待できませんよね。^^;
ニッチを攻めるなら
だから、ニッチキーワードを攻めるなら、市場の方はメジャーなものを選んだほうがいい、と考えられます。
ニッチ×ニッチ=とんでもなくニッチ
これは避けたいですから。
いや、とんでもなくニッチでもね、成約率が高い上に報酬も高い、そういうキーワードならいいんですよ。
「月にたった10回しかアクセスがないけど、そのうち5回は成約するんです。報酬は1件1万円です・・・どんなキーワードかって? 教えるわけないでしょう(笑」
とかだったら、これはお宝ですからね。そういうのを意識して探して、試してみるのはいいと思います。
でもただただ「ニッチがいいから」ということで、「ニッチ×ニッチ」をやってしまうと、つらいことになってしまいます。ハンター×ハンターならいいけど・・・
ということで、一般的には、
ニッチキーワードを狙う場合はメジャーな市場を選ぶ
ということになりそうです。
さて。
ここからそれぞれもう一歩踏み込んでみましょう。キーワードと市場、それぞれに踏み込んでみます。
2種類のニッチキーワード
まずニッチキーワード。
ニッチキーワードは検索数の少ないキーワードということでしたが、検索数が少ないキーワードにも二種類あるんですよね。
これもまた、区別しておかなければなりません。
しつこいですか。(笑
でも、二種類のニッチキーワード、区別しておきましょう。
それは、
- メインキーワード自体ニッチ
- メイン+サブでニッチ
です。
たとえば。
「おしぼりアート」
これだと、このキーワード自体ニッチですよね。
「何言ってんの! メジャーな趣味だよ!」という方がいらっしゃいましたら・・・ごめんなさい。^^;
それに対して、
「モンスト ニライカナイ 秀吉」
これは「モンスト」というのは非常に検索回数が多いキーワードだけど、サブキーワードと組み合わせることで、ニッチになっているというパターン。
この二種類のニッチキーワードも区別しておく必要があります。
もちろん前者のキーワードを狙ってもいいのですけど、それだと将来的にアクセスが増えていくことをあまり期待できません。
ところが後者のニッチキーワードのパターンであれば、そのジャンル自体はメジャーですので、後々アクセスが増えることを期待できます。
後々というのは、サイトが育ってきてから、ですね。サイトが育ってくれば3語の複合キーワードだけでなく、2語や1語など検索回数の多いキーワードでも上位表示できるようになるかもしれません。
また、そのジャンルに関して検索する人が多いのだから、いろいろなロングテールキーワードでもアクセスが来るようになるでしょう。
これに対して、メインキーワード自体がニッチだと、このような「広がり」がありませんからね。
2種類のニッチ市場
次に、ニッチ市場についてもう一歩踏み込んでみましょう。
まあこちらも、ニッチキーワードと似たようなことが言えるということです。
つまり、
- 市場自体ニッチなもの
- メジャーな市場を絞り込んでニッチにしたもの
この2つですね。上の、ニッチキーワードの2つのパターンと似ていると思います。
「市場自体ニッチなもの」としては、たとえば、
「ジャーマンホイール」
ジャーマンホイールと聞いて何のことかすぐわかる人は、そう多くないと思います。^^
「メジャーな市場を絞り込んでニッチにしたもの」の例としては、
「高タンパク低炭水化物ダイエット」
これは「ダイエット」という大きな市場の中で特定のダイエット方法に絞り込むことでニッチにしてみたものです。
まあ、ダイエット市場が大きいので、絞り込みがこれだけではまだまだニッチとはいえないかもしれませんが。^^;
この場合も、キーワードと考え方は似ていて、市場自体がニッチなものよりも、メジャーな市場を絞り込んだもののほうが、近接の市場から人が流れ込んでくる確率が高く、成果に繋げやすいと考えられます。
ということでまとめておきましょう。
まとめ
「アフィリエイトはニッチを攻めるといい」
と聞いても、
- ニッチキーワード
- ニッチ市場
この2つを混同してはいけないということでした。
またニッチキーワードには、
- メインキーワード自体ニッチ
- メイン+サブでニッチ
があり、
ニッチ市場には
- 市場自体ニッチなもの
- メジャーな市場を絞り込んでニッチにしたもの
があるということでした。
一口に「ニッチ」と言っても、いろいろな意味を含んでいるので、それを区別しておかないと頭が混乱してしまうということ。
最後に。
そもそも「ニッチ」とは
「そもそもニッチとは何ぞや」
という話でしたね。
ウィキペディアによると、以下のように説明されています。
ニッチ(Niche)とは直訳すれば「隙間」や「くぼみ」のことであり、もともとは生物学で「生態的地位」を表す用語である。
「隙間」という意味なんですけど、生物学では特に「狭い」というニュアンスはなかったようですね。
でも、私たちの祖先であるネズミのような姿をした哺乳類は、地球の支配者だった恐竜たちに見つからないような狭い隙間空間、隙間時間で活動して生き残ってきたようです。
そうして生き延びているうちに、王者だった恐竜は絶滅し・・・少なくとも地上では、今や我々哺乳類がメジャーとなった感があります。
これはニッチマーケティングに対して、何かを示唆するものなのでしょうか。