「真面目なビジネス」と一口に言っても、これには2つの意味があります。
それは、
- ビジネスを成功させることに真剣
- 人を騙すようなことはしていない
この2つです。
このページの内容
稼ぐことに対して真面目
一つ目の意味の場合、「自分が稼ぐ」ことについては真面目なわけですが、そのビジネスの内容は真面目とは限りません。つまり違法なことをしているかもしれないしそうでないかもしれないということ。
とにかく「稼ぐ」ことに真面目という意味ですね。
この意味での「真面目なビジネス」が不真面目なビジネスより損をしやすいということはないでしょう。だって、利益を出すことに必死なんだから。
やっていることが真面目
二つ目の意味だと、「やっている中身が真面目」ということになります。
つまり合法なのはもちろんのこと、人を騙すようなことはしないし、それどころかお客さんに感謝されるよういつも配慮しているようなビジネスですね。
で。
疑問の裏に潜む考え方
「真面目なビジネスは損をする?」
という疑問が出る場合の「真面目なビジネス」とは、この2つ目のことを言っているんですよね。
そういう疑問の裏にはどんな考え方があるのかというと、
「お金を儲けるためには人を騙すようなことをしなければならない」
「悪いことをしないとお金持ちにはなれない」
という考え方です。
そりゃもう、詐欺的な情報商材とか高額塾とかを経験したことがある人なら、そういうふうに考えてもおかしくはありません。^^;
でも実際は、2つ目の意味でも「真面目なビジネス」の方が稼げるんです。
人を騙すようなことは大して稼げないんです。
なぜか?
「真面目」が稼げるのは当たり前
それはもう、長い目で見れば「当たり前」ということになります。
人を騙すようなビジネスをしていては・・・長続きしません。
ほんの数回はそれで稼げるかもしれないけど、
「あの人は嘘つきだ」
「あの会社は信用できない」
と言う噂は、このインターネット全盛の時代にあっては、すぐに広まってしまいます。
そうなってしまうともうお客さんは集まってきませんし、誰も融資なんかしてくれないでしょう。
また、一緒にビジネスをやる仲間だって、似たような不実な輩しか集まってこないでしょう。
つまり、いつ自分が騙されるかわからないような環境で、疑心暗鬼になりつつビジネスを進めるというわけです。
これで、稼いでいくことができるでしょうか?
金銭面だけでなう、精神的にもボロボロになりそうですよね。
だから、「人を騙すような不真面目なビジネス」は稼げないんです。
その意味で「真面目なビジネスは損をする」ということはないんです。
「騙される方が馬鹿」とはよく聞く言葉ですが、「騙す方はもっと馬鹿」なんです。長い目で見れば。
意味の操作による人間の操作
あともう一つ、ここには深い問題が隠されています。
「真面目なビジネスは損をする」
という考え方の裏には
「お金を儲けるためには人を騙すようなことをしなければならない」
「悪いことをしないとお金持ちにはなれない」
という考え方がある、ということでしたが、これってもう、「洗脳」と言ってもいいようなものなんです。
「何かお金を稼ぐ方法ないかなぁ・・・」
なんてつぶやこうものなら、
「真面目に働け!」
と言われることが多いですよね。^^;
その「真面目に働く」とはどういう意味かというと、「毎日会社で言われたとおり働く」ということだったりします。
つまり私たちは、「真面目」の意味を限定した上で刷り込まれているんです。教育や、情報操作によって。
だから、自分でビジネスを起こしてお金を稼ごうという行為は「不真面目」で「心の汚い人のやる行為」とみなされることが多いんです。
それに対して、会社など組織のために滅私奉公する人は「真面目な人」と呼ばれ、美化されたりするんです。
こういう「刷り込み」「洗脳」で誰が得をするのか・・・ちょっと考えればすぐに分かることです。
あなたの「真面目」観で操作されているかどうかがわかる
滅私奉公の美化は、もう古くからある「刷り込み」・・・少なくとも「武士道」の時代からある「刷り込み」なので、なかなかに強固なものと考えられます。
だからこそ、ここは意識しておかなければ、自分の人生を他人に奪われてしまうことになります。
あなたが「真面目」という言葉を使ったときに、どんな人や状況を思い浮かべるのか?
そこに注目していれば、自分が洗脳されているのかどうか分かるのではないでしょうか。
そしてそこに気がつけば、自由への可能性も開けてくると思います。