昔はこういうことが言われたものでした。
「一般の人はSEOなんて知らないから・・・」
「Googleの検索結果なんて、人気順に並んでると思ってる人が多いんですよね」
「人気ランキングだと思ってる」
「一般の人の認識なんてその程度なんですよ」
これを聞いて、あなたはどう思いました?
「いや、人気順でしょ?」
と思った人も結構いると思います。
「検索結果は人気順」と言うと笑われた時代
でも「昔は」これ、人気順ではなかったんです。
なぜかというと、ブラックハットSEOがすごく力を持っていて、検索結果をある程度操作することができたからです。
簡単に言うと。
内容的にほとんど価値のないページでも、ブラックハットSEOによって、検索順位1位に出てくるケースも珍しくなかったんです。
- タイトルに狙ったキーワードを入れる
- 記事中に適度な割合でキーワードを散りばめる
- アンカーテキストを調節しつつ自演の被リンクをつける
こんなことで、内容がほとんどないような(ダジャレではなく)ページでも、上位に出てくることが多かったんですね。
古風なブラックハットSEOの例
たとえば、「アフィリエイト 初心者」というキーワードを狙ったペラサイトを作るとしましょう。1ページだけのサイトです。
この場合、サイトタイトルを「アフィリエイト 初心者」とします。昔のSEOだと、余計な言葉は一切入れません。「アフィリエイト 初心者」これがタイトル。
タイトルというのは、ページのヘッダー、つまり<head>~</head>の中にある、タイトルタグ<title>~</title>にキーワード「アフィリエイト 初心者」を入れるということです。
さらに、見出しタグの中にも同じキーワードを入れます。<h1><h2>とかですよね。
さらにさらに、記事中にも同じキーワードを散りばめます。そうした上でキーワードを適度にスロトングタグ<strong></strong>で囲んだりします。
この記事というのは別に、愚にもつかない内容で構いません。読んだところでまったく得るものがないような記事でも。
まあ文字数だけはなるべく多いほうがいいでしょう。
ここまでが内部SEO。
それから今度は、自演の被リンク用にサテライトサイトを作ります。これはいろいろな無料ブログを使ったりレンタルサーバーを使ったりして「分散」させます。
そのサテライトサイトから、先程作った「アフィリエイト 初心者」のペラサイトにリンクを送るわけですね。
その場合のアンカータグの中に書くテキストにも、「アフィリエイト 初心者」というキーワードを適当に入れます。
この場合は、他の言葉も入れてなるべく自然に見せます。「アフィリエイト初心者にピッタリのサイト」とかにするわけです。
虚しい作業で上位表示
以上が、昔々のブラックハットSEOです。
なんだか虚しいでしょ?^^;
内容のない、面白くもないサイトを作って、これまた内容のない、サテライトサイト量産し、リンクを送る・・・そのために膨大な作業をする。そして時間の問題でGoogleからペナルティを受ける・・・
でも昔は、こういう方法でサイトをGoogle検索の上位に出していたので、決して「人気順」に並んでいたわけではなかったんです。
だからSEOを知らない人が、
「検索結果って人気順だよね?」
なんて言おうものなら、SEOを知る人から笑われたりしたわけですね。
ところが。
逆転現象、というか真っ当な方向に
今やその「SEOを知らない一般の人」の感覚のほうが正しいような状況になりつつあります。
Googleの検索結果が、だんだん「人気順」に近づいているのではないかということです。
どういうことか?
それはつまり、Googleが、検索者にとって「役立つサイト」を上位に表示させようとしているということです。
多くの人が「これは役立つ」とか「面白い」とか思って、利用頻度を上げるようなサイト、そういうサイトが検索上位に出やすいということですね。
昔のような無内容なサイトを力技で検索結果上位に出すことは非常に困難になったということです。
「じゃあアフィリエイトをやると言ってもSEOはまったく勉強しなくていいのね」
なんて思ったかもしれませんが、それは違います。^^;
さすがにまったく知らずにやるのはまずいです。
なぜなら、SEO的に「やってはいけないこと」を知らずにやってしまって、Googleからペナルティを課せられる、ということも考えられるからです。
だからこういうところはしっかりチェックしておく必要があります。
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