私がアフィリエイトを始めた頃、「SEOと言えばこの人」という感じだったのが市原高一さんという方なのですが、その市原さんが最近お書きになっていました。
「IPアドレスの分散は必要ない」
と。
最近は、同じIPアドレスからたくさんのリンクを貰っていても、さらには同じドメインからもらっていても、上位表示に役立っているとのこと。
このお話を聞いて「面白いな~」と思ったわけです。
「自然さ」を求めた結果…
昔は、自演の被リンクSEOをやろうと思った場合、「IPアドレス分散が大事なんですよ~」と言われていました。
それで、わざわざいろいろなサーバーを借りてIPアドレスを分散させたり、「IPアドレス分散サーバー」なんて出てきたりもしました。
そうやって、IPアドレスを分散させるほど、「自然な被リンクSEO」が行えると、考えられていたわけです。
ところが。
今度はそれが逆に「不自然」になってしまったわけですね。皮肉な話。
考えてみれば当然です。
リンク元のページ全てが、一つ一つIPアドレスが違うなんて、不自然この上ない。^^; IPアドレスなんて偏っている方が自然なんです。
それでGoogleさんは最近はIPアドレスの分散には重きを置かなくなったのではないかという話。
どこが面白いのかというと、「自然さ」を追い求めた結果、「不自然」になってしまったというところですね。
ブラックハットSEOは難しい
結局のところ、ブラックハットSEOというのは不自然なことをやるわけです。
Google検索エンジンの、その時点での評価基準を分析して、上位表示されやすい環境を人為的に整えていくわけですからね。
で、どうやれば上位表示ができるかがわかると、「SEOとはこのようにするものだ」という基準ができます。
そしてその基準に従ってやれば上位表示しやすくなるのですが・・・これを多くの人が実行し始めると、上位表示された多くのサイトが、同じブラックハットSEOを施されていることがGoogleさんに見抜かれてしまいます。
その結果、
「これは不自然だ」
と判断されてしまいます。
となると、GoogleによってそのSEO手法は対策されて、ペナルティ対象になってしまってサイトが飛ぶ・・・
となるとブラックハットSEOをする人は、また新たな基準を探さなければならなくなります。
「自然なリンク」とはこういうものだと教えられてきたけど…
「不自然な被リンクとの違い」と題しましたが、結局、「自然」に見せることを意識すると、そのこと自体が基準になって、いつしか「不自然」に変わってしまうということです。
自然なリンクとは、以下の様なものだと教えられてきました。
・アンカーテキスト分散
・ドメイン分散
・IPアドレス分散
・リンクタイミング分散
・重層的サテライトサイト群
等々。
しかしこれらに「基準」を求めると、自然なつもりがいつしか「不自然」に変わっていて、ペナルティを受けかねない、ということです。
そう考えますと・・・
ブラックハットSEOというのは、私たちのような一般人が取り組むべきものではないことがわかります。
SEOを施す→対策される→SEOを施す→対策される→・・・
ということを延々続けたいと思う人はそんなにいないでしょうから。^^;
それが可能なのは、それこそ市原さんのようなSEOを極めた人なのでしょう。
そうでなければ、たまたま自分の見つけた方法をひたすら秘密にして、自分だけでこっそり実行する人でしょう。
一般人の戦術
じゃあ、私たち一般人はどうすればよいのかということになりますね。
自然な被リンクを得るためにはどうすればよいのかと。
最も厳しい基準からすると、「リンクを張ってもらおうと考えて何か手を打つ」ことが、もうその時点で「不自然」ということになります。
最も厳しい基準に従うなら、リンクをもらえるかどうかなんて考えず、ただひたすら良いコンテンツを作っていくことが正しいSEOとなります。
でもこれだと「被リンクの増やし方」とはいえませんので^^;
一段階基準をゆるくしてみましょう。
つまり、「リンクを張ってもらおう」と考えていいことにします。(笑
その場合は一例として、「リンクを張ってもらうためのページを意識して作る」ということになります。
通常の、今作っているサイトのためのコンテンツページと、リンクを張ってもらうためのページを意識して分ける、ということですね。
その、リンクを張ってもらうためのページは、一例としては、安定的なアクセスは見込めないけど、現在一時的に注目されている話題について詳しくまとめる、とか、そういうことになるでしょう。
まあ、トレンドアフィリエイトの考え方と同じですが、そうやって集めた一時的なアクセスだとしても、リンクされればリンクはずっと残りますからね。^^
そういう方法については「賢威」付属のSEOマニュアルに詳しいです。