前回、ワイン投資ファンドの話をしまして・・・
それで「ポンジ・スキーム」という言葉をちょっと出しましたので、私自身がポンジ・スキームで騙された話をしてみようと思います。^^;
ポンジ・スキームとは
ポンジ・スキームというのは投資詐欺でよく用いられる手口です。
チャールズ・ポンジという詐欺師の名前がその由来となっています。
簡単に言うと、前に出資した人に対して、あとから出資した人のお金で利益を払うという仕組みです。
具体例
詐欺師が、最初の募集で、
「平均すると20%の年利となります」
なんて宣伝して、1000万円の資金を集められたとしましょう。
これが詐欺でなければ、その1000万円を運用して増やすわけですけど、ポンジ・スキームではそんなことはしません。
最初の1000万円は手元においておきます。
そして次の募集でまた1000万円集めたとします。
そうしたら、この1000万円から200万円抜き取って、最初の1000万円に加え、
「ほら、20%増えましたよ」
と言って、最初の人たちに分配します。
これを何度か続けると、
「あのファンドはすごい。確実に20%前後の年利をくれる!」
という評判が広まりますので、年々集められる資金が増えていきます。
そうして詐欺師は、最初のうちは信用を得るために、約束通りのお金を返し続けるわけですが・・・
十分お金を集めたと思ったら、あとは「逃げ」に移行していきます。
そうしてまんまとお金を持ち逃げしてしまいます。
以上がポンジ・スキーム。
階層化すると「ネズミ講」となる
もうおわかりかと思いますが、これを階層的にやると「ネズミ講」となります。
あとから入ってきた人のお金が前の人の利益になるという仕組みですね。
それを思うと、年金システムなども・・・・・・いや、それは置いておきましょう。^^;
で。
私の詐欺被害体験
私が騙された「投資詐欺」というのは「HYIP」と呼ばれていました。
「High-yield investment program」の略ですね。日本語にすると「高利回りの投資プログラム」ということになるでしょうか。
高利回りと言ってもですね・・・普通の高利回りじゃないんです。
私が騙されているとも知らずに必死で利回りを調べてみたところ、最も利率が低いものでも「1日1%」でした。
一月でも一週間でもなく「1日1%」ですよ。^^;
しかもそれが一番低いものでした。
たくさんのHYIPがありまして、「HYIP比較サイト」なんてものもありました。
「どのHYIPが信頼できて、どれが詐欺か」なんて格付けもされていました。まあ、全部詐欺だったんですけどね。^^;
しかもひどいことに、その詐欺HYIPで稼ぐ方法というのが、情報商材として売られていました。
つまり私は、詐欺的情報商材を買ってお金を取られ、その上、投資詐欺にもお金を出した、ということです。^^;
二重に詐欺にあって、二重にお金を取られていたわけです。
まったく馬鹿な話ですよね。
「自分は大丈夫」と思っていた
2006年の春、アフィリエイトを始める直前の話。
お金がなくて追い詰められていて、まともに考えることもできず、とにかく「希望的観測」のみで動いたわけですね。
そうしたところ、詐欺から詐欺へと・・・まさにカモられたわけです。^^;
人間追い詰められると・・・まともに考えることができなくなるという話でした。
「いやいや私は大丈夫だよ」
と思う人も多いことでしょう。
でも私だってそう思っていましたよ。東大法学部卒で自分の「アタマ」には自信を持っていましたからね。
それでも嵌められたわけでございます。^^;
若い頃、
「騙されるやつなんて、馬鹿なんじゃないの?」
と思っていたわけですが、
「馬鹿はオマエだよ」
という結果となったのでした。(涙