マネックス証券でトレードステーションというツールが使えまして、いろいろなことができるんですけど、今回はそのいろいろなことのうちの一つ、他の証券会社ではあまり見かけない注文方法について。
サラリーマンのための注文
いや、この注文方法があるだけでも損失を格段に減らすことができますので、是非使うべきなんじゃないかと思っています。
OSO注文
というものです。まあFXなどではよくあるIFD注文と同じなんですけど、株のトレードではなぜか珍しい注文方法です。
別名「連続注文」。
親注文と子注文があって、親注文が成立した場合のみ、子注文が実行されるというものです。
例えば・・・
親注文:銘柄Aを1000円で買う
子注文:銘柄Aを900円の逆指値で成り売りする
というのを、OSO注文で出しておけば、1000円で銘柄Aを買う注文が成立した場合のみ、900円の逆指値注文が発せられることになります。
これの何がいいのかというと・・・ザラ場を見ることができないサラリーマンなどには、非常に有用な注文方法ではないでしょうか。
普通に指値注文した場合の損失
たとえば。
現在2000円の銘柄Bが1950円まで下がると予想して、前の晩に1950円で指値買い注文したとします。
で、次の日、予想通り1950円まで下げて買うことができました。
でもその後、予想を超えて下げ続け、1700円になってしまいました・・・
なんて場合。
ザラ場を見ることができないサラリーマンは、この暴落を知る由もなく、即撤退も不可能ということになります。
知ったときにはすでに、1700円に暴落した後、ということになります。
こういうところが、ザラ場を見れない人には非常に不利なわけです。
OSO注文を使って損失を制限
ところが、トレードステーションで採用されているOSO注文を使えば、そういう大きな損失を防げるというわけです。
この例で言えば、
親注文:銘柄Bを1950円で買う
子注文:銘柄Bを1900円の逆指値で成り売りする
というようにOSO注文を出しておけば、予想を超えて暴落した場合でも1900円まで落ちた時点で損切りできるということ。
1700円まで下がるのを、何も知らず、何もできずに放置ということは避けられるわけですね。
こういう機能はトレーダーの利益を守るために、全ての証券会社に備わっていても良さそうなものですが・・・
そうはなっていません。^^;
株トレードでOSO、IFDできる証券会社は少ない
FXや先物取引だとあるんですけどね。トレーダー人口が最も多いと思われる株だと珍しいんです。
探してみたところ、今回紹介したマネックス証券のトレードステーションと、あとはカブドットコム証券くらいしかなさそうです。
この注文方法一つで、大損する人が格段に減るわけだから、法律上の義務になっていてもおかしくないようなものですが・・・
証券口座を選ぶ際は、IFDまたはOSO注文ができるところを選んだほうがいいと思いますよ。
OSOとIFDの違い
そうそう。
なぜマネックス証券はIFDではなくてOSOという呼び方をしているのか?ということですね。
IFDとOSOは似たようなものなんですけど、大きな違いがあります。
それは、IFDの場合は、最初の注文が成約すると次が発注される、それで終わりです。
ところがOSOはこれをいくつも連ねることができるんです。
最初の注文が成立すると、次の注文が発せられ、それが成約するとまた次が発せられ・・・というふうにつなげていくことができます。
例えば。
注文1:1950円で指値買い
注文2:1900円で逆指値損切り
注文3:1850円で指値買い
注文4:1800円で逆指値損切り
などと、連ねることができます。
これだと、最初の指値が高すぎて損切りになっても、更に安くなった所で書い直す、という注文が自動でできますね。^^
まあ上手い人から見て、これがいいのか悪いのかはわかりませんが。
もっとうまい活用法もあるはずです。
なのでやはり、ザラ場を見ることができない、という人は、こういう注文ができる証券会社を選ぶべきなのでしょう。