トレンドラインはいらない?~意味のないオカルト?

もちろん、トレンドラインがいるかいらないかなんてのは人それぞれです。

実際にトレンドラインを使って勝ち続けている人はたくさんいますし、まったく使わないで勝ち続けている人もたくさんいます。

テクニカルなんてそういうものです。

トレンドラインが引けたからといって、値動きがそこで必ず反応するわけではないし、水平線に比べるとブレイクされやすいラインでもあります。

じゃあトレンドラインは「意味のないオカルト」かというと、そうでもありません。

通貨ではなく「モノ」が売買されていると考えてみる

トレンドラインという「斜め線」を引けるのには、それなりの理由があります。

これは、「ドル円」とか通貨の取引を考えるとこんがらがっちゃいますが、「商品」を取引していると考えるとわかりやすいです。

これまではたとえば、その商品が10個ほど、市場に出回って、盛んに売ったり買ったりされていたとしましょう。

10個の商品が、色んな人のところをぐるぐると流通していたわけです。

常に10個流通していたので、その商品の値段はそんなに変化しませんでした。いわゆる「レンジ相場」です。(笑

そこに長期ポジションが現れる

ところがある時、その10個のうちの4個を買ったまま、長期間手放さない人が現れました

トレード的に表現すれば「長期の買いポジションを立てた」ということになります。投機的ポジションではなく実需的ポジションと言ってもよさそうです。

長期の買いポジションが現れたことで、これまで10個流通していた商品が6個しか出回らなくなってしまいました。

そうなると、これまでより商品の希少性が増して、値段が徐々に上がっていきました

新しい価格レンジを目指す

その値段をグラフに表すと、時間とともに右肩上がりになっていきます。それをならして真っ直ぐにするとトレンドラインの完成です。

そして値段は、その商品を売買する人が「ふさわしい」と認めるところまで上がっていきます。

そこまで上がっていったらまた値段は安定し、「トレンド終了」「レンジ突入」ということになります。

ここで、例の長期買いポジションを持っている人が、自分が持っていた4個の商品を市場で売ってしまうと、その商品の希少性は下がることになります。

こうなると今度は、以前の価格帯目指して、値段が下がっていくことになります。下降トレンドですね。

さらに。

その商品を前々からたくさん持っていた人がいて、その人が5個ほど市場に売りに出したりすると、15個流通することになります。

こんなことをされると、その商品の希少性が一気に下がりますので、急激な下降トレンドができることになります。「暴落」というわけです。

商品の値段は、更に下の価格レンジを目指して移動していくことになります。

以上のように。

自然な値動きであればトレンドラインは引ける

安定したトレンドというのは、「長期のポジション」によって作られます。

長期のポジションができることで、価格は新たな「ふさわしい価格レンジ」を目指して移動するわけです。

その際、「ふさわしい価格帯」というのはすぐにはわかりませんので、波を描きつつ徐々に移動していくことになります。

ふさわしい価格帯を探りつつ徐々に移動してくれるので・・・そこには一本の斜め線、つまりトレンドラインが現れることになります。

もちろん、短期的な「思惑」によって上へ下へと乱高下することもあり、トレンドラインがぶち抜かれることも多いのですが・・・

ふさわしい価格帯を目指して移動していくということで、トレンドラインをある程度の「目安」にはできるというわけです。

そして、値動きというものが「ある価格レンジから別の価格レンジへの移動」と考えるなら、値動きが「自然」であればあるほど、トレンドラインは引きやすい、ということになります。

かといって・・・

トレンドラインがテクニカル分析に有用かどうかということとは話は別です。

「使いやすいと思う人が使えばいい」

という、冒頭の話に戻ります。(笑