トレイルとかトレーリングストップとかいいますが、便利な注文方法の一つです。
トレーリングストップとは
どういう注文かというと、
- 高値から一定の値段下がったら損切り
- 高値が更新された場合、自動的に新高値を基準とする
という注文です。
例を出したほうがわかりやすいですね。
たとえばある株を1000円で買ったとします。
で、トレーリングストップ注文で、「100円下がったら損切り」としておきます。
1000円からそのまま900円まで下がったら、そこで損切りですね。これは普通のストップ注文。
でも翌日の高値が1050円となった場合。今度はここから「100円下がったら損切り」となります。
つまり950円で損切り。
これが自動的に行われます。
このように、高値を更新するたびに、そこを損切りの基準にする注文をトレーリングストップといいます。
メリットは大きい
この損切り方法は、初心者には「非常にお勧め」とされることが多いです。
そのメリットは、
「ほうっておいても、自動的に損切りされること」
「新高値を追ってくれるので利益を伸ばせること」
この二つです。
特に初心者の場合、グズグズ迷って損切りが遅れてしまう場合が多いので、もう買った直後にこのトレーリングストップを入れてしまうことが推奨されます。
デメリット
じゃあデメリットは何かというと、
「天井で売ることはできない」
「損切り注文執行までの値幅設定に迷う」
ということでしょう。
「天井で売ることはできない」というのは、わかりやすいと思います。天井から一定の値段下がったら売る、という注文方法ですから。
まあでも天井を捉えること自体至難の業ですので、トレーリングストップによってかえって利益は大きくなるかもしれません。
「値幅設定に迷う」というのは、トレーリングストップだけではなく、損切り一般に言えることですね。
これは銘柄ごとに違う設定にするのがいいのですけど、最初は迷ってしまうので、一律「◯%」と自分でルールを決めてしまうのが良さそうです。
ちなみにウィリアム・オニールが推奨する損切りの幅は7~8%です。
では次。
トレーリングストップができる証券会社
トレーリングストップができる証券会社ですが。これは意外に多くありません。
推奨される注文方法なのに多くないというのは不便ですね。^^;
私の知る範囲では「カブドットコム証券」くらいしかありません。
カブドットコム証券の特徴は、注文方法が極めて多いところです。
これに比べると、私が使っているSBI証券の注文方法は少なくて非常に不便に思えてしまいます。^^;
注文方法が多いということは、特にザラ場を見ることができないサラリーマンにとってはメリットが大きいです。
いろいろな注文方法を利用することによって、損失を最小限に抑え、利益を最大限に伸ばすことができますから。