時価総額に意味があるかないかなんて、会社を経営している人の考えることでしょう。
株をトレードする側の人間からすると、
「大いに意味がある」
ということになります。
もちろんこれはどちらがいいというものではなく、目的に応じて時価総額が大きいところを対象とすることもあれば、小さいところを対象とすることもあります。
時価総額の計算方法
その前に、時価総額の計算方法ですね。
これは簡単です。
株価×株式の発行数=時価総額
です。
証券口座にログインして財務状況等を見れば、発行数も書いてありますので簡単に計算できます。
時価総額自体が書かれてあることも多いですが、これはかなり前の株価を元に計算されていることが多いので参考程度に。
では次に。
時価総額が大きい銘柄を狙う場合
時価総額が大きい銘柄を狙う場合ですけど、自分の資金が大きかったり、あとは急激な値動きを避けたい場合などです。
時価総額が小さいと、株価も操作されやすいですので思わぬ動きに翻弄されてしまうこともあります。
その点、時価総額が大きければテクニカルに素直に反応してくれる場合が多いですし、急激な動きも少ないので動きが読みやすいということになります。
また、特に資金が多い場合など、時価総額が小さいと「売りたい時に売れない」なんてことにもなりがちですが、時価総額が大きければそういうことも減ります。
なんて書いていると・・・
「じゃあ時価総額が小さい銘柄を選ぶのはダメなの?」
と思われそうですけど・・・
とんでもない!
時価総額が小さい銘柄を狙う場合
私のような小資金の個人トレーダーにはむしろ、時価総額の小さい銘柄こそ恩恵が大きいといえます。
なぜかというと・・・
時価総額というのは、株価×発行数でしたね。
ということは、時価総額が小さければ、株価は下がりにくいと考えられます。下値が極端に限定されているわけです。
そして、時価総額が小さければ逆に・・・先程、「操作されやすい」と書きましたが、それはつまり、株価が上がりやすいことを意味しています。
ちょっと資金が流入してくるだけで、大きく株価が上がってしまいます。
たとえばトヨタのような巨大な時価総額だと株価がビクともしないような資金量でも、時価総額の小さい銘柄ならストップ高ということも珍しくありません。
テンバガーに多いのが…
実際、日経マネーの調査によると、「テンバガー」を達成した銘柄は、安値の時点で「時価総額100億円以下」というのが多いそうです。
テンバガーというのは、10倍銘柄ですね。安値から10倍以上に株価が上がった銘柄。
そういう銘柄はもともと、時価総額が100億円以下の場合が多いということ。
なので大きく上がりそうな銘柄を狙いたい場合は、「時価総額が小さい」というのは大事な注目点になります。
それから。
時価総額の節目
以前、「株価の節目」というのを説明しましたが・・・
株価の節目だけではなく、時価総額の節目を意識している人も多いです。
時価総額の節目も、たとえば上記の100億円のようなキリのいいところであったり、グラフにしてみて、天井とか谷底になっているところだったり。
そこもやはり節目と考えて、トレードに活かすことができるというわけですね。