株を決算前に買って、決算を持ち越すのは
「決算ギャンブル」
なんて言われることがあります。
勝率は低い
そんな名前で呼ばれるくらいなので、勝った場合は大きく儲かるわけですけど、勝率は決して高くないんです。
なぜ株の決算持ち越しは勝率が低いのか?
これは・・・
決算翌日に、株価が窓をあけて上昇したり、ストップ高になったりするためには、トレーダーの期待を大きく上回らないといけません。
ところが、大きな期待を寄せられるような株は、すでに株価が十分高くなっている場合がほとんどなんです。
つまりもう株価に「織り込まれている」と。
決算持ち越しで勝つためには、すでに織り込まれている期待を、さらに上回るような結果を出さねばならないということです。
期待を上回るのは難しい
もし、決算の内容が良くても、トレーダーの思った通りのものであった場合、
「びっくりするほどでもないなぁ」
なんて思われて、「材料出尽くし」なんて言われて(笑)、下がることも多いです。
思っていたより良い決算でも
「まあこれくらいだよね~」
なんて思われて、大して株価が動かないこともあります。
ということは、決算の内容が、「普通」「悪い」とかだともう、株価は急落して当然ということになります。
以上のような事情ですので・・・
決算持ち越しは決して割の良い勝負ではないんです。
だから、よほど自信がある場合を除いては、決算持ち越しはしないのが普通、ということになります。
長期投資なら話は別
ただこれ・・・
特定の銘柄を長期的に持っているつもりなら、決算前にいちいち売り払う、ということはしないのが普通でしょう。
なぜなら、長期的には株価は業績に見合ったものになるからです。
決算前後の上げ下げは、短期トレードをしている人にとっては大きな動きに見えますが、長期的な視点でやっている人にとっては「小さな波」ということになりそうです。
もちろん、長期投資をしている人も決算を重視するのは同じですが、決算前後の「感情的」な動きにはつきあわない、ということですね。
決算直後を狙う
さて。
決算後に下がることが多いなら・・・しかも、決算が良くても下がることがあるなら、それを利用する方法もあって良さそうですよね。
実際そういうタイミングを狙う人も多いです。
決算がよかったにも関わらず「期待を大きく上回ったわけではない」という理由で下げた場合・・・一時的な下げに終わることが多いからです。
そういう下げ、下へのオーバーシュートの際に買えば、良い銘柄を安く買うこともできるというわけです。
ということですので、少なくとも短期的な目線の場合は、決算前に買うよりも、決算直後を狙ったほうが有利なんじゃないかな、と思った次第。