一目均衡表はもともと、「全7巻」で説明されていたノウハウだそうですので、1ページにまとめると怒られそうな気がしますが・・・今回はなんとかまとめてみましょう。^^;
各「線」の呼び名
ということでまずは、各ラインの呼び名から。
(クリックで拡大)
一目均衡表はこのとおり、ゴチャゴチャして最初はとっつきにくいのですが、わかりやすいのは「雲」ですね。
この画像で言うと「縦縞」の部分が雲です。これはハイパーSBIの図ですので、他のチャートであれば模様も変わることがあるでしょう。
雲は「先行スパン1」「同2」という2本の線に挟まれている部分ですが、この「先行スパン」を気にし始めると頭が混乱しますので・・・
とにかく「雲」は二本の線に挟まれて模様がついているところ、とおぼえておきます。
あと見やすいのは、「遅行線」。画像では黄色の折れ線グラフです。
遅行線は名前の通り、ローソク足の株価チャート(終値)を26日前にずらしただけのものです。
あとよく、どっちがどっちかわからなくなるのが「基準線」と「転換線」。
画像では青の折れ線が「基準線」、赤の折れ線が「転換線」となっています。
基準線の方は、過去26日間の高値と安値の中間の数字、転換線の方は過去9日間の高値と安値の中間です。
だからどちらかというと、26日の基準線のほうが「水平」の動きが多くなります。
「水平」の動きが多いほうが基準線、上下によく動いている方が転換線とおぼえておきます。
「転換」線だから「上に行ったり下に行ったり、よく方向転換する」とイメージしておくとおぼえやすいです。
各「線」の混乱しない憶え方
一旦まとめましょう。
「雲」…模様がついている部分
「遅行線」…終値をそのまま26日前にずらした線
「基準線」…水平の動きが多い線
「転換線」…上下によく動く線
ということで区別すると混乱しにくいと思います。^^
では次に、一目均衡表の使い方。
雲=抵抗帯、支持帯
ここでもやはりわかりやすいのは「雲」を見る方法。
雲は単純に「抵抗帯」「支持帯」として機能します。まあ雲ですので「抵抗雲」「支持雲」と呼んだほうがイメージに合いそうですが。
そして雲の「厚さ」は抵抗または支持の「強さ」を表します。
例えば。
ローソク足が雲の上にあって、しかも下の雲が分厚いなら、
「これはなかなか下には行かないだろうな」
と予想できます。
雲のほうが上にあったら逆ですよね。
ローソク足が雲の中にいる場合は「方向感がつかめないな」ということになります。「五里霧中」といった感じ。
また「雲抜け」は「ブレイク」と同じことですが、より分厚い雲を突き抜けたときほど、その勢いは強いといえます。上昇でも下降でも。
雲のねじれ=相場の転換
雲は「先行スパン1、2」という2本の線に挟まれた部分ですが、その2本の線が交差したところを「雲のねじれ」と呼びます。
一時的に雲の厚さがゼロになっている部分です。
この「雲のねじれ」が出た場合は何らかの相場の転換が予想されます。下降トレンドが上昇に転じたり、ということですね。
遅行線はローソク足とともに見る
次に「遅行線」の見方。
これは単純で、遅行線がローソク足チャートを上に突き抜けたら
「これから上がるかな」
と予想できます。逆は逆です。^^;
基準線、転換線が移動平均線のように見る
では3つ目「基準線」「転換線」の見方。
これは「移動平均線」のような感じで見ることになります。
過去9日間が基準の転換線が上向きなら、
「短期的に強気なんだな」
過去26日間が基準の基準線が上向きなら、
「中期的に強気なんだな」
と予測できます。逆は逆です。(笑
また転換線と基準線の「ゴールデンクロス」「デッドクロス」を参考にすることもできます。
多角的に見ることができる一目均衡表
ということで、一目均衡表というのは
「雲」・・・模様がついている部分
「遅行線」・・・終値をそのまま26日前にずらした線
「基準線」・・・水平の動きが多い線
「転換線」・・・上下によく動く線
この4つを見ることで、多角的に相場の「強気」「弱気」を判断することができる、というわけです。
たとえば。
ローソク足が分厚い雲の上にあって、基準線も転換線も上向きだとしたら、
「これは相当強いなぁ」
なんて予想できるというわけですね。