DMIはトレンドフォロー型のテクニカル指標ですけど、けっこう使っている人もいるようです。
日本語でいうと
DMI=方向性指数
となっています。
つまり、株価の流れが上昇なのか下降なのか、そしてその勢いはどれくらいなのかを示す指標です。
それぞれのラインの意味
DMIのグラフは、ハイパーSBIの表示ではこうなっています。
太くて赤い線が「+DI」
太くて青い線が「-DI」
細くて黄色い線が「ADX」
細くて黒い線が「ADXR」
です。
まあ色と太さに関しては、見分けやすいように私が設定しているだけなのですけど。
それぞれ何を意味するのかというと、
+DI・・・上昇トレンドの強さ
-DI・・・下降トレンドの強さ
ADX・・・トレンド自体の強さ
ADXR・・・ADXの移動平均
となっています。
期間としては、「14」が多いようです。日足チャートなら14日間ということですね。
これはDMIの考案者であるワイルダーさんが14日を原則としていたから、という理由です。
ADXは消してしまう人も
この中でADXの「トレンド自体の強さ」というのは、上昇だろうが下降だろうが、トレンドが強く出ているときにはADXの数値は高くなるということ。
だから、ADXが高くなっただけでは、上昇か下降かはわからないということです。
なので個人的には・・・
「ADXってなんのためにあるの?」
という感じですね。^^; ごちゃごちゃするだけだからいらないんじゃない?と。
実際に勝っている人でADXとADXRの表示は消している、という人も知っています。
ただADXもトレンド相場かレンジ相場か、ひと目で見分けられるという利点もあります。
それはさておき。
DMIの見方
DMIの見方に行ってみましょう。
トレンドの転換を探る使い方
まずよく言われるのは、+DIと-DIのゴールデンクロス、デッドクロスを見てエントリーの参考にするというやり方。
もちろんゴールデンクロスが買いでデッドクロスが売りです。
でもそれだけだと、このあとすぐに方向が変わることも考えられます。
ゴールデンクロスとデッドクロスを繰り返すレンジ相場になるということもありえます。
なので、DIのゴールデンクロスとデッドクロスに加えて、ADXのゴールデンクロスを考慮に入れる、という方法もあります。
DIがゴールデンクロス、またはデッドクロスし、その上でADXが2本のDIを上に突き抜けていけば・・・強いトレンドが生まれた、と判断するわけです。
ただそうするとどうしても、エントリーのタイミングは遅くなりますね。
トレンドに乗る使い方
「クロスなんて見ない」
というやり方もあります。
+DIが-DIよりも上、そしてADXも25より上にあることを確認して上昇トレンドだと判断し、あとはその銘柄の押し目を狙っていくという方法です。
ゴールデンクロスを参考にする場合はトレンドの転換を狙う形になりますが、こちらの場合は、すでに確立している(と推測される)トレンドに乗る、という形になります。
以上の使い方以外にも、人によっていろいろと利用法があるようですので自分なりの使い方を考えてみるのも面白いかもしれません。^^