前に紹介した苫米地英人さんの成功法則「立ち読みしなさい!」は、あくまですべてを「脳の機能」で説明していましたが今回の本は違います。
宇宙の意志=超意識とか出てきます。その時点で「もうダメ、読めない」という人もいるかもしれませんが、私はこういうのは大好きです。(笑
苫米地英人さんの成功法則との違い
さて、「運がいいとき、『なに』が起こっているのか?」では、成功する人というのは「運がいい」と言えるようなことがいろいろと起こっているとのこと。
正しい方向に向かって行動を続けるなら、「宇宙の意志」でいろいろと運がよいことが起こるのだそうです。
前の苫米地さんの理論では、これを脳の機能として説明していましたね。自分が心から望むことをゴールとして設定すれば、RASが働き始めて、必要な情報を集めてくれる、また自分の能力も引き出すことができる、ということでした。
ところが石田久二さんの本では、脳の機能だけでは説明できないような「運の良いこと」がいろいろと起こるというんです。そしてそれは、進むべき道を進んでいる場合にだけ起こります。
じゃあ「進むべき道」はどうやって見つければいいのか、ということになりますね。苫米地さんの本では、子供の頃の夢や今望んでいることをとにかく書き出してみる、というのが第一歩でした。
「宇宙の意志」からのサイン?
「運がいいとき、『なに』が起こっているのか?」でも基本的には同じなんですが、さらに、自分が選んだ道が正しいのかどうか判定するための方法も説明されています。
それは心の「ざわつき」。これを感じることができるものが、あなたの進むべき道、達成すべき目標、ということになります。
「ざわつき」というとちょっとわかりにくいかもしれませんが、簡単に言うと、「やりたい」と思っているけどやれてない、でもずっと気になっている、ということですね。
で、そういう「ざわつき」を感じられる目標に関しても、「宇宙の意識」「超意識」がサインをくれるといいます。
そこで気になるのが、その「サイン」ですよね。サインってどうやってわかるの?ということ。
このサインの表れ方は2つあります。
・ひらめき
・シンクロニシティ
この2つ。
本物かどうか見分ける方法
ひらめきというのは・・・まあ、ひらめきです。(笑
ある時ぱっと思いつくわけですね。そしてそれがずっと気になって忘れられない。で、実行しないでいると「ざわつき」が起きる。そういうひらめきは超意識からのサインです。
ざわつきが起きない、すぐ忘れてしまうようなひらめきは超意識とは関係のないひらめき、ということになりますね。
もう一つのシンクロニシティのほうは、「偶然の一致」ということです。本の中では例として「電話をかけようと思った瞬間、相手の方からかかってきた」「カフェで隣りに座っている人が同じ本を読んでいた」「1日に何度も同じシンボルを目にした」などが挙げられています。
まあこのシンクロニシティの方は意識していないと気づかないことも多いですね。あとはもっと、自分のやるべきことに関係のあるシンクロの方がいいでしょう。
で、そのシンクロニシティによって心のざわつきが起きたら、これまた超意識からのサインだと解釈する、というわけです。
だからポイントは「ざわつきが起きるかどうか」ということになりそうですね。何かひらめいた、偶然の一致を経験した、その後ざわつきが起きるかどうか。
そのざわつきに基づいてやるべきことを判断し、断固進んでいくなら「宇宙の意識」が味方してくれて運の良いことがいろいろと起こる、ということになります。
徳永英明さんの例
例として、歌手の徳永英明さんが挙げられていました。
徳永英明さんは中学生の頃「おまえは歌手になるんだよ」という声を突然聞いたといいます。「ひらめき」があったわけですね。
そしてその声は不思議と信頼できて、「自分は本当に歌手になるべきなんじゃないか」という思いが消えなかった・・・つまり「ざわつき」が起きたので、このざわつきを解消するために、親に頼んでギターを買ってもらい作曲までしたそうです。
そこから音楽家としての人生が始まり、後に歌手として成功する、というわけですね。
突然聞こえた声に対して「ハハハ、バカバカしい」なんて思って忘れていれば、ざわつきは起こらず、徳永英明さんは歌手にもなっていなかったわけです。
ところがその声にざわつきを感じて、実行に移すことで成功できたんですね。何の根拠もなく、唐突に「お前は歌手になるんだよ」と言われたのに。
あなたの心で今、ざわついていることはないでしょうか?
それ、宇宙の意志からのメッセージかもしれませんよ?(笑