もうだいぶ前になるでしょうか「東大合格生のノートはかならず美しい」という本が話題になったことがありました。
これに関しては、「いや私は違うんだけど」「そもそもノートが汚い合格者は見せてくれないでしょう」「ノートを使わない合格者は見せようがないでしょう」という意見もありました。
それでなぜ急に「ノートの取り方」に関して書こうと思ったのかというと、こういう記事を書きまして・・・
本物の情報商材・情報教材を買っても稼げない理由を消すための、東大合格者らしい工夫
で、「実践手順メモを作る」ということをおすすめしたからなんです。
「まとめる」必要はない
これ、受験勉強ではどういう作業に当たるのか?ということですよね、気になったのは。
それですぐに思いつくのは、「参考書の内容をノートにまとめる」ということです。
でも、受験参考書の場合は「実践手順メモ」ではないから微妙に意味が違いますよね。
にもかかわらず「美しいノート」に「まとめる」必要があるのかと。
私個人の東大合格のための勉強法としては、教科書や参考書、あるいは授業内容を「まとめる」という目的でノートは用いませんでした。
ノートはもっぱら、問題に対する解答を書くために用いていました。いや、そのためにすらあまり使わなかったというのが実情です。
まず、「まとめる」ことにノートを使わなかったのはなぜかというと、教科書や参考書に書き込んだほうが効率が良かったからです。
大事なところに線を引く。余白に書き込む。あとはそれを繰り返し復習する。
本末転倒の罠
これをノートにまとめていると、ノートと参考書、2つを行ったり来たりして復習することになりますので、私としては「効率が悪い!」という考えでした。
それで下手をすると「美しくまとめること」そのものが目的となってしまい、ノートを綺麗に書くことばかりに時間を費やし、肝心の内容は頭に入っていない、という笑えない自体になります。
勉強しているのに成績が上がらない、という人にけっこう見られるパターン。
じゃあ、問題を解く場合はどうするのかというと、これは場合によります。
問題を解く場合は?
数学の授業などで「この問題解きなさい」って言われているのに、手を動かさないのでは先生キレちゃいますので(笑)これはノートに解答を書きます。
過去問を解く場合もノートに書きます。後で自己採点しないといけないので。ただ過去問の場合はできれば実際使われている解答用紙と同じものがいいですね。
自宅で、例えば数学の問題を解く場合は?
これも「最初は」ノートに書きます。でも繰り返すこと前提ですので、二回目からは、即座に解法が頭に浮かんだものはわざわざノートに書きません。
解法がすぐに思い浮かぶようなものをノートに解答するのは時間の無駄だからです。
解法があやふやなものとか、計算が面倒なものはちゃんとノートに書いて解答することにしていました。
以上のごとく。
ノート術ではなく「ノートを使わない術」だった
東大合格のノート術と言っても、「極力ノートを使わない術」だったわけです。
まとめるためにはノートは使わない。問題を解くためにも一部しか使わない。
そうそう、漢字の練習はどうするの?ッて思うかもしれませんが、これはノートである必要はありませんよね。チラシとかプリントの裏にでも、いやというほど繰り返し書けばいいです。