トレードで用いるテクニカル指標にはいろいろあって混乱してしまいそうですが^^;
大きく分けると、
- トレンドフォロー系
- オシレーター系
の2つになります。
で、この2つ簡単に定義するなら・・・
トレンド系指標とは
トレンドフォロー系は、現在の株価が上がっているのか、下がっているのか、それとも動いていないのかを示す指標です。
トレンド系の指標を見れば、
「株価上昇が続いてるなぁ、押し目狙おうかなぁ」
とか
「どんどん落ちてるなぁ、ちょっと様子見かなぁ」
とか考えることができます。
次に。
オシレーター系指標とは
オシレーター系は、「売られすぎ、買われすぎ」を示す指標です。
なのでオシレーター系指標を見れば、
「そろそろ底かなぁ」「天井かなぁ」ということを考えることができます。
どちらにしても過去の数値
「示す指標」と書きましたが、結局は過去の値動きを参考にして数値を出しているに過ぎませんので、未来を「予言」する指標はありません。
なので、テクニカル指標は「あくまで過去の数値」ということを意識して、判断の材料にする必要があります。
「指標がこうなったら、株価は必ずこうなる」
というのはありません。
ということで・・・
それぞれ主なものには何があるのかも見ておきましょう。
主なトレンド系指標
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- MACD
- 一目均衡表
- DMI
この中でも移動平均線は最も多くの人に利用されているテクニカル指標でしょう。
移動平均線って何?~見方と手法(ゴールデンクロス、デッドクロス、乖離率)
ボリンジャーバンドも人気です。
トレンドフォローとしてだけでなく、オシレーターとしての機能も併せ持っています。
ボリンジャーバンドの使い方~収束・拡大・バンドウォーク、確率と欠点
MACDは2本の移動平均線の微妙な位置関係を察知することができます。
MACDの見方使い方~買いサインはゴールデンクロスでOK?シグナル、オシレーター、ヒストグラムは?
一目均衡表は、これ一つで、いろいろな視点からトレンドを推し量ることができるテクニカルです。オシレーターの機能も併せ持っています。
DMIは日本語で「方向性指数」と呼ばれます。名前からしてもうトレンドフォロー系ですね。^^
主なオシレーター系指標
- 移動平均線乖離率
- サイコロジカルライン
- RSI
- RCI
- ストキャスティクス
オシレーターではやはり、移動平均線乖離率が最も人気が高いようです。
「平均から離れ過ぎたら、平均に戻っていくでしょ」
という考え方に基づいています。
移動平均線って何?~見方と手法(ゴールデンクロス、デッドクロス、乖離率)
サイコロジカルラインは「トレーダーの心理を数値化」と説明されることが多いですが、心理は調べようがありませんので^^; 結局株価を元に計算されています。
【株チャート】サイコロジカルラインとは~計算式、見方使い方、RSIとの違い
残りのRSI、RCI、ストキャスティクスも似たようなもので、グラフが上の端に近づけば「買われすぎ」、下の端に近づけば「売られすぎ」を考慮することになります。
【本当の見方使い方】RSIとは~計算式、設定期間、ダイバージェンス
ストキャスティクスの見方使い方~設定期間、MACDとの組み合わせ、RSIとの違い、ダイバージェンス
さて。
片方だけでは危険
トレンドフォローとオシレーターですが、特に、オシレーターだけで使うということはありません。
オシレーターの場合、強いトレンドが現れたときなど、「上端や下端に張り付いたまま」ということも起きるからです。
なのでオシレーターだけを手がかりに
「売られすぎだ! 買い!」
なんてやっていると、ナンピンを繰り返して苦しいことになったりします。
ということですので、トレンド系指標と組み合わせて使うのが普通です。
トレンドに沿った形でエントリーする場合に、「押し目」や「戻り」を捉えるために、オシレーターを使う、というやり方ですね。