株式上達セミナー―これで成功は約束された(林輝太郎、同友館)

株式投資関係の書籍はたくさん出ているのですけど、林輝太郎さんの「株式上達セミナー」はそれらのどの本と比べても異質と言っていいでしょう。

トレード本の中で最初に読むべきもの

そして、株式、FX、商品先物、オプション等々、あらゆるトレード本の中で最初に読むべき本なのではないでしょうか。

なぜなら・・・私もトレード関係の本はいろいろ読んでいるのですけど、「株式上達セミナー」を読んで、「ああ、なんでもっと早くこの本に出会わなかったのか・・・」と思ったくらいですから。

トレード関係の本というと、あなたはどんな内容を思い浮かべるでしょう。

おそらく、「このようなルールでトレードすれば儲かりますよ」という、トレードのルールを解説したものを思い浮かべるのではないでしょうか。

サポートラインとかレジストラインとか、トレンドラインとか、そこに触れて反発したら、あるいはブレイクしたらエントリーとか、ゴールデンクロスしたらエントリーとか・・・

そういうルール。「勝てるルール」を解説した内容。

きっとそういう本を思い浮かべると思います。

多くの人が忘れている不可欠の段階

ところが林輝太郎さんの「株式上達セミナー」は違うんです。その前段階、しかも不可欠の段階を解説しているんです。

この段階をすっ飛ばしていろいろなルールを解説した書籍を読んでも、稼げるようにはならないであろう、そういう段階。

それは何かというと「練習」「訓練」の段階です。

どうやってトレードの練習をしていけば、稼ぐための技術を身につけることができるか、それを説明してくれているところがこの本の真価です。

思えば・・・当たり前のことなんですよね。「上達するためには練習が必要」。

当たり前のことなのに、トレードとなるとそれを忘れてしまう。「トレードのルール」を「知った」だけで稼げるようになると思ってしまう。

私もそう思っていましたが・・・「株式上達セミナー」が大切な気づきを与えてくれたというわけです。

おかしいですよね。「知る」だけで「できる」とうになるなんて。

例えばプロ野球選手のイチローさんにバッティングのコツを詳しく教えてもらっただけで、一流のバッターになれるか、ということです。なれるわけありませんよね、聞いただけで。^^;

一生懸命練習しないと。

私の得意な受験勉強だってそうです。ある知識を知っただけではテストで高得点を取れるようにはなりません。練習問題をこなして、知識を得点に結びつけるコツを会得する必要があるんです。

単純なルールでも稼げる

では「株式上達セミナー」ではどんな練習が勧められているかというと・・・勿論詳しくは本を読んで欲しいわけですが、とにかく、意外なほど単純なルールに基づいてトレードしていくことが勧められています。

そして面白いのは、その練習用の単純なルールでも、十分稼いでいくことができるということ。

高額な情報商材とか投資塾とかで特別なルールを習ったらそれで稼げると思っている人が多いと思いますが、ルール自体は単純なものでも稼いでいけるんですね。

大事なのは練習して上達すること。

そうすれば、単純なルールでも稼げるようになる、ということですね。

でもですね。

練習と言っても、デモトレードじゃダメなんですよね。実際にお金を使わないと。

なぜなら、トレードの成果というのは、その時の心理状態に左右されることが多いからです。

デモトレードじゃあ・・・緊張感も何もあったものではないですよね。^^;

それじゃあ練習になりません。なので、練習とはいえ、自分のお金をリスクにさらす必要があります。

その程度のリスクすら取れない人は・・・トレードで稼ぐことは無理、ということになりそうですね。

まあとにかく。

トレード関係の本を読むなら、最初の一冊として、まだ読んでない人は是非とも、「株式上達セミナー」を読んでみることをお勧めします。

 

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